ルフィVSドフラミンゴの戦いが終わって3日後。ドフラミンゴの護送警備のため、大目付センゴク、大参謀つるの船がドレスローザ南海岸に到着した。おつるから居場所を知りながらルフィを捕えようとしない理由を詰問され、藤虎はサイコロを手に、この国を救ったルフィを敵とみるか英雄として見逃すか、命運をお天道さまに託したと答える。この件は自分に任せてほしいという藤虎に、賞金首をいつまで野放しにできないと言いかけたおつるだったが、献ポポのためテントを訪れたマンシェリーの可愛さに相好を崩す。
中心街はリク王の復位を一目見ようとする人々で溢れていた。王宮でドレスに着替えて見違えたレベッカだったが、その顔は浮かず、リク王から渡されたキュロスの手紙に思いをはせていた。食糧を食べ尽くし、カン十郎と買い出しに向かった錦えもんは街中で妙な噂を耳にした。レベッカの父はキュロスではなく異国の王子で、戦争で亡くなった後は母子二人、この国でひっそりと暮らしていたというのだ。そのころ、スカーレットの墓の前に座ったキュロスは、ある決意を胸に、レベッカと過ごした日々を思い出していた。
錦えもんとカン十郎は海軍がマンシェリーの花薬を配布するのを目撃する。触れただけで傷を治してしまう、魔法のような薬を求め、人々が列をなしていた。治癒力を他人に分け与えることができるチユチユの能力におどろき、感心したセンゴクは自らも献ポポしたいと協力を申し出る。そして、藤虎はおつるにサイコロを渡し、今日の分を振ってほしいと頼む。1以外が出れば、すぐにでもルフィとローの首を取るために出動するというのだ。一方、キュロスの家では買い込んだ大量の食料に釣られ、ルフィが目を覚ましていた。
食べるのに夢中になりながら、サボに会えなかったことを残念がり、サンジたちの身を案じるルフィは、噂を聞いてレベッカの父はキュロスだと怒る。そこでキュロスは自分が噂を流したと明かした。前科があり身分違いの自分がいないほうがレベッカのためになる。父である自分にできる唯一のつぐないとして、手紙をリク王に託し、自分は国を出ていこうとしていたのだ。レベッカは知っているのかと納得しないルフィ。そこへおつるたちが動いたという報せが飛び込んできた。おつるが振ったサイコロは6、藤虎はこれも天命として、ルフィたちを一網打尽にすべく海兵全員に出動を命令をしていたのだ。