キュロスの家を訪れたサボは、麦わらの一味にこれまでのことを語り始めた。とある国での任務を終え、バルティゴへ戻ったサボ。総本部では終結した頂上戦争の噂で持ちきりで、参戦したイワンコフらの安否に加え、ドラゴンがルフィを自分の息子だと認めたことで大騒ぎとなっていた。サボはエースの写真を見たことをきっかけに、失っていた記憶を取り戻す。異変に気づいたコアラが声をかけるが、エースの死という、無情な現実を突きつけられたサボは言葉を失い、慟哭、やがてショックに耐えきれず意識を失ってしまう。
ショックで意識を失ったサボは高熱で三日間眠り続けた。記憶を取り戻して目覚めたことを喜びながら、革命軍を辞めるのかとたずねたコアラに、辞めないと答えたサボは、ドラゴンへ話があると対面を希望する。ここまで語り終え、話を続けようとするサボを遮り、錦えもんを怒鳴りつけたゾロ。感極まった錦えもんが酒だけでなく食べ物まで平らげたからだ。ルフィが目覚めたときのために食べ物がないのは困ると言うロビン。二人の仲裁に入ったカン十郎は、あらためて自分と錦えもんが酒や食料を買うことを請け負った。
エースの墓を花で飾り、今日まで来られなかったことを謝り、ルフィがふたたび海賊王を目指し始めたと語りかけるサボ。その後、ドレスローザに乗り込んだサボは、エースの形見ともいえるメラメラの実を手に入れるため、コロシアムに潜り込み、ルフィの前に姿を現した。食って掛かるバルトロメオを払いのけ、ルフィを弟と呼ぶサボ。ルフィは自分を弟と呼ぶのはエースのほかは、昔、死んでしまったサボだけだと怒る。だが、自分を呼び止めた相手がそのサボだったことに気づき、涙を流しながら生きていたことを喜んだ。
エースを助けられなかったことを詫び、号泣するルフィに生きていてくれてよかったと慰めるサボ。メラメラの実を食べる許可をもらい、ルフィもそれがいいと同意する。すべてを語り終えたサボはゾロにルフィのビブルカードを渡し、後のことを託してバルティゴへ向かう。ゾロはその行動に、エースからルフィのことを頼まれた日のことを思い出していた。一方、サカズキからルフィたちを捕えるよう命令を受けた藤虎だが、サイコロの目を理由に動こうとしない。そのころ、王宮のどこにもルフィがいないことに気づいて捜すレベッカに、リク王は自分が王に戻ればお前は王女になるのだと語りかけていた。