ドレスローザ滅亡まで60秒を切った。一瞬とはいえ、鳥カゴを止めたことに成功したゾロたちだが、再び動き始めた鳥カゴの前に苦戦する。一方、ドフラミンゴに操られ、母の妹であるヴィオラに剣を向けたレベッカ。必死に抗おうとするが、指一本自由にできず、涙を流し絶望の色を浮かべる。そのとき突如、ドレスローザ各地の人々へ呼びかけるギャッツの声が響き渡った。ショーを実況するように、コロシアムを沸かせた剣闘士ルーシーのことを語り始めるギャッツ。その名を聞いたレベッカは涙を流しルーシーに助けを求める。
謎の剣闘士ルーシーの正体が海賊・麦わらのルフィだと明かすギャッツ。動揺する人々に向かって、ルフィは海賊だが、10年間自分たちを騙し、支配したドフラミンゴとは違うと断言する。さらにルフィが真の王であるリク王をして、希望と言わしめた男で、あと一歩までドフラミンゴを追い詰めたと説明した。今は傷つき、回復の時を待っているが、復活すればドフラミンゴの一発KOを約束したと叫ぶと、腕をつきあげ人々を煽る。あと少し、ルフィ回復まで持ちこたえよう。いつしか人々の間からルーシーコールが沸き起こる。
レベッカとヴィオラの危機を見つけ、震えながらもドフラミンゴにここがお前の処刑場だと挑発、二人から気をそらそうとするギャッツ。そのころ鳥カゴを止めようと奮闘する猛者たちに異変が起きた。チユポポの効果が切れ、倒れる者が続出したのだ。自分の力が足りないことを責めるマンシェリーに、カブは人々が集まり、一丸となっている姿を見せ、十分できることをしたとねぎらう。沸き起こるルーシーコールは止まず、復活までのカウントダウンを開始したギャッツだが、ドフラミンゴの怒りを買い、イトで身体を貫かれる。
倒れながらも最後までマイクを離さなかったギャッツ。そして、一向にルフィが現れる気配はなく、人々の間に不安の色が浮かぶ。静かになったと満足するドフラミンゴは、次はお前の番だとヴィオラに処刑宣告をつきつけた。覚悟を決めたヴィオラは、レベッカの心に深い傷をつけてしまうことを詫び、貴女は何も悪くないと微笑みすら浮かべる。ヴィオラに言われるまま目を閉じ、耐え切れず泣き叫ぶレベッカ。その剣が振り下ろされたそのとき、復活したルフィが飛び込み、剣を叩き折る。湧き上がるルーシーコールの中で、立ち上がったルフィはドフラミンゴをにらみつけるのだった。