ギア4を発動、圧倒的な力と技でドフラミンゴを追い詰めるルフィ。その戦いぶりに人々は、次第に声援を送り始めた。そのルフィの変貌におどろくキャベンディッシュに、ローは覇気を使いすぎていると危惧する。そのころ、姿を消していたバージェスが、ルフィを狙っていることを知ったコアラは密かにその後を追う。 ヴィオラから残る幹部はドフラミンゴだけと聞いたリク王は、倒せば鳥カゴも消えるはずだと確信する。一方、糸を止めようと走りだしたゾロだが迷子寸前のところで、抜け雀に乗った錦えもんたちと合流した。
小人たちと工場から脱出したフランキーは、思わぬことから工場の外壁が海楼石でできていて能力者の糸で切れないことに気づく。そして、合流したゾロたちが糸を止めようとするのを知り、あることを思いつく。一方、ルフィと対峙したドフラミンゴはルフィの能力に制限時間があることを指摘、さらに悪魔の実の能力には覚醒という上のステージがあると言い放った。やがて覚醒した能力に影響され、辺り一面、建物すら糸に変化してルフィを襲う。ドフラミンゴは自分の糸は無限で、お前は近づくこともできないとほくそ笑む。
ルフィを消耗させ、覇気が尽きるのを待って止めを刺そうとするドフラミンゴ。必死に糸をかわすルフィだが、そのしつこさに辟易する。そのころ、ドレスローザ各地から、鳥カゴを逃れようとする人々が中心街を目指し、大混乱となっていた。涙ながらにはぐれた子供を探す母親、走ることができない年寄りや怪我人たちの目にはあきらめの色が浮かぶ。病院では患者を避難させようとするが人手が足りず、誰もが避難するのに夢中で相手にしない。人々の絶望と嘆きを見過ごせず、リク王は電伝虫を通じて人々に語りかける。
リク王の声におどろいた人々は、足を止めて放送に聞き入った。リク王は混乱する人々にこれは夢でなく、10年間ドフラミンゴに支配され、鳥カゴの中で人形のように操られていた現実だと語った。しかし、この国に居合わせた猛者たちにより、ファミリーの幹部たちは倒れ、残るはドフラミンゴただ一人。現在戦っているルフィこそ、鳥カゴを破壊してくれるはず、その決着がつく数十分、どんなことをしても逃げのび、生き抜いてほしいと涙を流して訴えた。希望を見出した人々は、逃げ遅れた人々に手を貸して避難を始める。鳥カゴ収縮、ギア4の制限時間が迫る中、ルフィはけりをつけるべく反撃を開始する!