国の秘密を守るため、ドレスローザの国民はおろか、島全体をも処分すべく鳥カゴを収縮させたドフラミンゴは、ルフィにあと一時間ですべてが終わる。どこへ逃げても無駄だと告げた。各地では鳥カゴが迫り、切り刻まれた建物が崩壊、海兵たちは逃げ出した人々を街の中心へと誘導する。街へ出たリク王はドフラミンゴの卑劣さに憤る。状況を知り、どうすればいいのかとうろたえるウソップだが、頼れるのはルフィだけ、なんとかしてドフラミンゴを倒してもらうほかないと、錦えもんたちと共に王宮のルフィへ声援を送った。
不気味な笑みを浮かべながら、誰も助ける気はないと断言するドフラミンゴは、ルフィにベラミーやローは一足先に死んだだけで、国はまた作るとうそぶいた。ローの死をぶざまだとバカにされ、怒りにまかせドフラミンゴめがけ突進したルフィは、おまえを倒せば状況を変えられるとすぐさま攻撃体制に入った。激しい攻防が続き、余裕さえ見せて応戦するドフラミンゴだが、予想もしなかったことが起こった。なんと死んだはずのローが目の前に出現、驚くドフラミンゴの身体を渾身の力を込めたガンマナイフで貫いたのだった。
ガンマナイフで内臓を破壊され、深手を負い血を吐いたドフラミンゴ。あの状況で生きていられるはずはないと、取り乱すトレーボルに追及されたローは、かなりのダメージがかかるが、目に留まらないほど大きなROOMを張り、ドフラミンゴを攻撃する機会を待っていたと明かした。あのとき、ドフラミンゴに撃たれはしたが、急所は外れ、とっさにそばにあった死体を身代わりにして入れ替わることでドフラミンゴたちの目を欺いていたのだ。そして、ローの仇を取ろうとするルフィに、ひそかに作戦があると告げたのだった。
ドフラミンゴといえど、体内を防御することは不可能。渾身の力を振り絞り、ガンマナイフでドフラミンゴの内臓を破壊しようとするロー。一杯食わされた怒りをあらわに、再度、ローにとどめを刺そうとしたドフラミンゴにJETスタンプを叩き込むルフィ。まさかの苦戦にトレーボルは目を疑い、叫びを上げる。このまま一気にけりをつけようとするルフィを止めたロー。とうに体力は限界、這いずるのがやっとの身体でドフラミンゴに近づくと、気力を振り絞って立ち上がった。優しかったコラソンの事を思い浮かべ、その思いを果たすべくドフラミンゴに狙いを定めるのだった。