死闘の末、ついに最高幹部ピーカを倒したゾロ。足場を失い、どうにか壁に捕まりながら刀の状態を確かめ、刃こぼれしていないことを確かめる。かつてミホークのもとでの修行の際、刀に覇気を纏わせてあれば折れることはなく、刃こぼれすら恥だと思えと言われていたのだ。一方、瓦礫を空中で浮かせ落下を阻止した藤虎は、部下から被害状況を聞くと自ら先頭に立ち、人々を安全な場所へ避難させるべく動き出した。戦いの状況を見ていた猛者たちはあらためてゾロの強さに驚きながら、リク王の命が救われたことに安堵する。
スマイル工場で爆発が起こり、燃え盛る工場を見ながら小人たちは、これでもうこき使われることはないとうれし涙を流す。ひまわり畑へ到着したレオはキュロスとコロシアムの英雄の像が似ていることに驚き、自分たちの隊長こそがコロシアムの英雄だと気付く。キュロスは自分を治そうとするマンシェリーを気遣いながら、能力に制限があるなら、自分ではなく他の人たちに使ってほしいと頼む。そして、工場破壊に成功した今こそ、戦いの正念場で、王宮の最上階で戦っているルフィにこの国の希望がかかっているのだと語る。
コロシアムで逃げ遅れた囚人たちを避難させていたサボ。外壁塔の中に潜入したコアラから応援を頼まれ、距離を理由に断るが、ルフィに危機が迫っていると聞き、すぐに王宮へ向かう。一方、ピーカを討ち果たしたゾロはウソップたちと合流、賞賛と共に迎えられるが、喜びに沸く人々に鳥カゴが残っているのはドフラミンゴが健在な証拠、この状態では勝ったとはいえず、安心するのはまだ早いと一喝した。千里眼を凝らし、王宮を見据えるヴィオラ。そのころ、王宮一階のルフィとベラミーの対決に、終わりの時が近づいていた。
瀕死のベラミーを案じ、戦いを止めさせようとするルフィだが、すでに覚悟を決めたベラミーに通じない。それでもルフィはドフラミンゴはベラミーが自分と戦って死ぬように仕向けたと説得するが、もとよりドフラミンゴの本心など知った上で、それでも自分を友達と呼んでくれたルフィに倒されるのなら本望だと最後の攻撃を仕掛けるベラミー。それがベラミーのプライドを賭けた行動で、そうするほかないと理解して受けて立つルフィ。別れの言葉と共に突っ込むベラミーを地面に叩きつけたルフィだが、怒りは収まらず最上階で待つドフラミンゴに怒りの咆哮を上げるのだった。