王宮のある大地へ一番乗りしたルフィ。後を追うコロシアム軍団もよじ登り始めた。下には藤虎、バスティーユ率いる海軍がいるのに、どうやって乗り越えてきたのかとおどろくデリンジャー。さらにルフィの快進撃を止められず、一段目に到着を許したとの報告が届き、手下たちのふがいなさをなじる幹部たち。コロシアム軍団の海賊たちもまた、自分こそが恩返しをするのだと、小競り合いをしながらもドフラミンゴの待つ王宮へ向かう。なおも続く海賊たちの接近に、ベビー5は海軍が足止めされていることを指摘するのだった。
藤虎、バスティーユの率いる海軍の前に立ちはだかるサボ。どうしてもどいてもらえないかと言う藤虎に、ルフィや、それを助ける者たちの敵を通す気はないと突っぱねるサボ。海賊の援護が革命軍の仕事なのかと尋ねられ、そうだと言いかけながらも、サボは兄としてだと言い直す。藤虎との間に不穏な空気が流れる中、攻撃しようとする部下たちを抑えるバスティーユ。しかし、サボの挑発に怒り、海兵たちは発砲する。命中したかに見えたものの不敵に笑うサボ。海兵たちから集中砲火をあびるも、ものともせず反撃を開始した。
サボを自然系の能力者だと断言、物理攻撃は聞かないと部下たちを下がらせ、自ら相手をするバスティーユ。鮫切り包丁がうなりをあげ、サボ目がけ襲いかかるが、上空へ逃られる。勢い余った斬撃は周囲の建物を切断した。怒涛のごとく何度も斬りつけるが、すべて避けられる。サボは自分からバスティーユに接近、振り下ろされた鮫切り包丁を爪で止めると、これは竜の爪だと言って、鮫切り包丁をたたき折る。さらにバスティーユの仮面を掴み、顔面ごと握りつぶすのも簡単とサボは言うが、上空から何かが接近するのに気づく。
まもなく隕石が落下するが、トリカゴに阻まれバラバラになった状態で各地に散らばった。当てが外れ、被害を心配する藤虎だが、部下から前もって教えてくれと懇願される。やがて現れた、バスティーユの仮面を砕いたサボを睨む藤虎。倒れたバスティーユに駆け寄る海兵たち。藤虎から兄というのは、ルフィの義兄弟のエースと同様の意味かと尋ねられ、昔のことを思い出すサボ。そして、もしもルフィが助けを求めたら、世界のどこにいてもかけつけると口を開く。それを聞いた藤虎は、これ以上は野暮だと刀を抜いた。上空から炎とともに藤虎を攻撃するサボは、ルフィは俺が守ると決意を新たにする。