覇気のぶつかり合いによって、ほとんどの選手たちが場外に飛ばされた。残るのはルフィとチンジャオのみ。攻撃の手を緩めようとしないチンジャオだったが、いきなり声を上げ、大粒の涙を流し始めた。呆気にとられる観客たち。そしてチンジャオは自分からすべてを奪ったガープへの恨みを晴らすと言うと、ふたたびルフィに襲い掛かかる。一方、コロシアム周辺では錦えもんとサンジが思わぬ足止めを食っていた。出入り口を始め、付近にはバトルショーに出場した犯罪者たちを捕えようとする海兵たちで固められていたからだ。
しかし、すでにA、Bブロックの予選が終了しているのに、誰一人出てこない。さらに内部に送り込んだメイナードからの連絡が途絶えていることに不審を抱くバスティーユ中将。一方、片足の兵隊からフランキーは衝撃の事実を教えられる。この国には10年前、ドフラミンゴが定めた2つの法があった。1つは午前0時過ぎの外出禁止、もう1つはオモチャと人間はそれぞれの家に入ってはならないというものだ。さらに、この国のオモチャが元は人間で、ドフラミンゴの連れてきた能力者によってオモチャに変えられたと聞かされる。
ガープへの憎しみを燃やし、なおも執拗にルフィを狙うチンジャオ。激しい攻撃にゴムゴムの風船で応戦、頭から突っ込んでくるのを抱え上げ、床に叩きつけたルフィ。ようやく倒れたかに見えたチンジャオだが、今度は逆さになったまま合掌すると、頭を軸にして高速で回転を始め、竜巻のような渦を起こしてルフィに接近してきた。ガープへの恨みを口にするチンジャオに、事情はわからないものの、メラメラの実を手にいれるためにもここで退くわけにはいかないと、渦の中心目がけて放ったルフィの銃乱打がさく裂する。
そのころグリーンビットではドフラミンゴと藤虎に追われるローが、サニー号のナミたちと連絡が取れないことに焦っていた。その地下に住むトンタッタ族から、ノーランドの子孫として歓迎されていたウソップとロビン。調子に乗ったウソップが、地上の震動を自分の覇気だとウソをつき、感心した小人たちから決戦を導いて欲しいと頼まれていた。ドフラミンゴ相手の戦いと知っておどろくウソップだが、もはや引っ込みがつかないまま、闇の工場で働かされる500人の仲間とマンシェリー姫を助けにいくことを引き受けてしまう。そしてドンキホーテファミリーが動き出したという報せが届き、新たな戦いの幕が上がる。