巨大な植物の生い茂る島グリーンビットへ上陸したウソップたちは、座礁した海軍の船を発見する。やがて海兵が現れるとロビンが言うと、シーザーは海楼石の錠を付けたままでは捕まると怒る。海兵がなぜ島を訪れたのかと意味ありげに尋ねるロビンをはぐらかしながら、ローは取引を続行すると断言した。様子を探るため、ひとまずロビンとウソップが先に森へ入ることになる。偶然、海軍が何者かに身ぐるみ剥がされる現場に居合わせ、目にも止まらぬスピードで動く物体を捉えるロビン。その手にはなんと小人の姿があった。
ドレスローザの港町アカシア。必死に走るゾロだが、方向を間違え胸元の少女に叱責された。時を少しさかのぼる。刀を奪い返そうとしたゾロは、妖精の少女と遭遇した。我が目を疑い言葉を失うゾロに、妖精の少女は姿を見られたとパニック状態になりながらも、トンタッタ族のウィッカと名乗り、自分の姿を見たことを秘密にしてほしいと願う。さらにウィッカは自分が偵察部隊の一員で、ドンキホーテの仲間がサニー号に向かったことを報告しなければならないと訴えた。その話を聞いたゾロは、自分が麦わらの一味だと明かす。
自分のドジさを嘆き、地面をたたき割るウィッカ。その身体からは想像もできない力に圧倒されながら話を聞き出したゾロ。こうしてはいられないと、急いでサニー号へ戻ろうとするが、方向音痴を指摘され、ウィッカを仲間の元へ送り届けることを条件にやむなく行動を共にする。一方、コロシアムではCブロックの開戦を前に、出場者たちの緊張が否応もなく高まっていた。ガープをルフィに重ね、憎しみでエキサイトするチンジャオを目的を果たす前に失格になると、必死に宥めるサイとブー。その執念にルフィは呆れていた。
ヴァイオレットの罠により、まんまと捕らわれたサンジ。男たちに痛めつけられ、床に倒れた姿を冷たい目で見下ろすヴァイオレットは、サンジの考えなど全て見透かしていたと言う。しかし、なおもヴァイオレットを信じるサンジに、苛立ちから顔面を蹴りつけ自分がすべてを見透かすギロギロの実の能力者だと明かした。サンジの頭の中から直接、ローとルフィの同盟の真の狙いを探ろうとするが、すぐさま悲鳴を上げ床に座り込む。サンジの頭の中は女性で一杯だったからだ。そんなことができるはずはないと怒るヴァイオレットだが、女の涙を疑わないという強い信念を前に心が揺らぎはじめ、目に涙を浮かべる。