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第 20 話

剣持警部の殺人 ファイル2

2014/08/23放送

  • 脚本:冨岡淳広
  • 演出:角銅博之
  • 作画:生田目康裕
  • 美術:市岡茉衣

ホテルのバスタブで魚崎の遺体が発見される。魚崎は身動きできない状態で溺れていく恐怖を味わいながら息絶えていた。魚崎の死亡推定時刻は午前6時から8時の間。毒島が魚崎に電話したのは午前7時頃で、はじめはその時に犯人が犯行に及んでいた可能性もあると考える。はじめは多間木が次に狙われると危惧。しかし、父親が自宅の警備を強化し、学校の送迎は湖森がやる事になったらしく、多間木は毒島、魚崎とは違うと言って強がる。はじめは剣持の妻、和枝を訪ねて3年前の事件について聞く事に。当時、剣持はボランティアで剣道の先生をやっていて、まりなはその時の生徒だった。
次にはじめは青井から話を聞く。結婚の約束をしていた青井とまりな。監禁されていたのは受験勉強用に毒島の親が借りたアパートで、多間木と魚崎は毒島に強要されたと供述したという。この後、はじめは明智に呼び出され、魚崎の遺体が発見されたホテルの防犯カメラの映像を確認。映像には魚崎を脅しながら歩く帽子、マスク、コート姿の男が映り、男が被っているのは剣持の帽子だった。明智は個人的には剣持を信じていたが、剣持を魚崎殺害事件の容疑で全国に指名手配する。そんな折、入院中の毒島の携帯に死刑執行人と名乗る人物からメールが届く。それは「隠れてもムダだ。警察には俺の息のかかった人間はいくらでもいる」という脅迫状だった。毒島は狼狽えて病院から飛び出していく。
はじめは湖森を訪ねて3年前の事件の事を聞く。結果として転落死したまりなだが、実質上、殺人に近いというのが当時の論調だったという。それ程、まりなが受けた暴力行為は残酷なものだった。はじめは事件のファイルを見せてもらう。「水」「沈めて」「ライターの火」「火傷」「絞首刑」など、そこに書かれていたのは残虐行為の数々だった。魚崎の死に方は犯人3人が被害者にした水責めと同じで、はじめは毒島、多間木も「火」「絞首刑」というキーワードになぞらえて狙われると予測する。
はじめと美雪は女子生徒と談笑して浮かれる多間木を許せずにたしなめる。だが、多間木は3年前の事件を全く反省していなかった。多間木ははじめたちを相手にせず、迎えに来た湖森が開ける後部ドアから車に乗り込んでいく。その時、車体の下から爆発が起き、湖森は爆風に吹き飛ばされて転倒。多間木は燃える車から火だるまになって飛び出し、のたうち回りながら絶命する。この後、駆け付けた青井が現場を検証。発火装置は車ではなく、砂利の下に仕込まれていた。犯人は湖森がいつも同じ場所に車を停める事を知っていたのだ。近くの茂みからは犯人が使ったと思われるリモコンが発見される。リモコンからは剣持の指紋が検出され、警視庁も剣持が犯人である可能性が高いと判断。だが、はじめは剣持の事を信じ、剣持に殺人の罪をなすりつけようとする真犯人、死刑執行人を必ず暴くと誓う…。

    

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