アフレコ見学記

めったにおじゃまできないプロの現場、アフレコ。
OVA5巻の時に、久々に見学させていただきました。

どのような感じで、「伝心 まもって守護月天!」のアフレコが進んでいくのか、雰囲気が伝わりましたら、嬉しいです。
一緒に行った新人Mの感想を、私のおまけと合わせて読んでみてください。


新人Mの見学記

はじめてアフレコを見学しました。(※1)

録音ブースをガラス越しに見ることができる場所から、盗み見るように見学を開始しました。

暗いスタジオ内には、スクリーンを前に数人の声優さんが録音のスタートのを待っていました。(※2)
「おひさしぶりですね〜
」などリラックスした様子で雑談している様子も見うけられます。

しかし、いざ打ち合わせ、テスト、録音がスタートすると、皆さん真剣に、そして、台本にペンでセリフのタイミングなどをメモしながら(これがまたすごいスピードでシャッと線を引くようなメモのとり方でびっくりでした)、リラックスした中にも、気持ちの良い緊張感が漂いはじめました。

それにしても、アフレコの時って、まだ映像ができあがっていないのですね。(※3)
色の塗られていない白黒の映像や、登場人物の口をあらわす円形のようなものだけがでていて、セリフのタイミングがわかるような映像など、こういった未完成の画面に向かってセリフを言うわけですが、さすがは声優さん、そんな映像でも、セリフが入るとまるで完成映像が見えるような錯覚にとらわれるほど臨場感溢れるセリフまわしでした。

シャオ役の國府田さんは、シャオのセリフを言うときに、映像のシャオと同じような、後ろで腕を組むといったしぐさをされることもありました。

しかし、こんな盛り上がった雰囲気の中でも、監督さんも、声優さんも「ここのタイミング早かったですね」「もう一度お願いします」など、素人が聞いているだけでは「えっ、どこがずれていたの?」と全く気がつかないような微妙なセリフと映像のズレをチェックされていて、スゴイ!と感じました。(※4)

また、これも想像していたことと違うことですが、アフレコは、ストーリーのはじめから録音するのではなく、登場人物が同じ場面をまとめて一気にとっていくのですね。そのため、自分の出番が終わってしまうと、途中で他の仕事にいくために出て行く方もいましたし。(※5)
)
お話の終わりの方をとったかなと思ったら、また最初の方にもどって録音という進み方でも、声優さんは、その場面にぴったりの感情をこめてセリフをきめていきました。(※6)

1話を撮り終わるのに、約3時間ほどかかりましたが、こんなに大変な作業をこんなにスピーディーにやりとげることに更に感動しました。

現場の集中力、展開の早さには驚かされるばかりの見学となりました。

HP担当のおまけ

(※1) 私は、これで2回目です。
前に見たのが「ママレード・ボーイ」で、その時のヒロイン役も國府田さんでした。 ご縁があるかも!(^o^)

(※2)実はお一方遅刻・・おっとこれ以上はいえません(^_^;)






(※3)スケジュール的に色々あるようですが・・・・。まだ絵のほうが完成してないことがほとんどのようです。


(※4)ドラマの役者さんなどは、動きと声は、一緒に演じられますが、アニメの場合は、 先に動きが決められていて、その中で、 セリフを当てなければなりません。
その中に感情を込めるのですから、尚大変です。
それなのに、やり直しがほとんど無いのはさすがです。


(※5)乎一郎+軒轅のシーンを先に、次に離珠のシーンを優先的に録ってました。

(※6) 一瞬にして、すっと、その役にはいっていく、その集中力はすごいです。
場面場面で、キャラの感情も違うのに・・・・う〜ん、すごい。


以上のような感じですが、少しは、雰囲気伝わりましたでしょうか。

声優の方々をはじめ、監督、そしてスタッフの皆様、お忙しいところおじゃまさせていただき、ありがとうございました。