夢中になって机に向かうタカト。必死に鉛筆を動かす先にあるのはもちろん算数の計算……ではなくてデジモンの落書き。ギルモンの進化した想像図を書いているのだ。大きくてたくましい体。頭にはえた2本のツノ。その名も……グラウモン!! だがギルモンの進化に期待をふくらませるタカトの耳に思いがけないニュースが飛び込んでくる。最近、中央公園でカップルを驚かせて遊んでいる者がいるというのだ。 まっさきにギルモンのことを思い浮かべて心配になるタカト。「犯人は子供」という目撃証言に一応安心するものの、先生や警察のパトロールはどんどん厳しくなっていく。 もしもギルモンが警察につかまったら……。不安な思いを胸に、先生や見回りの警官を振り切って夜の街を走るタカト。だがようやく駆けつけたタカトを待っていたのは、ギルモンの思いがけない一言だった……。 小さな誤解から生まれたタカトとギルモンの初めての亀裂。チームワークの乱れた2人に強敵・デビドラモンの鋭い爪が迫る! はたしてタカトとギルモンは絶体絶命の危機を乗り越えることが出来るのだろうか!? 西新宿の夜空にグラウモンの咆哮がこだまする……!! 「僕、こんなに心配してたのに……ギルモンのバカ!」
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