夜の街で生命体デジモン・ダークリザモンとバトルするタカトとギルモン。だが必殺の一撃が決まろうとしたそのとき、サーチライトの光がタカトたちを明々と照らし出す! 続いて撃ちこまれる催涙弾。突然の出来事に立ちすくむタカトの前に現れたのは……管理局の山木だった。 ダークリザモンの回収作業を横目に、タカトに再び危険な遊びを止めるように忠告する山木。その場は必死にギルモンをかばい通したものの、自信に満ちた山木の姿はタカトの胸に大きな恐怖を刻み込んだ。 さらにタカト自身の中でもテイマーとして微妙な変化が起き始めていた。……進化への怖れ。野生の本能に目覚めたグラウモン。全く届かない自分の声。初めて進化したときのことが忘れられないタカトは、ギルモンの「強くなりたい」という言葉に素直にうなずけなくなっていたのだ。しかも例の1件以来ヒロカズたちとも気まずい状態で、気持ちを分かち合える相手もないままタカトはますます自分を追い込んでいってしまう。 落ち込むタカトをよそに着々と進む管理局の調査。タカトは再びテイマーとして立ち上がることができるのだろうか? そしてついに発動するデジモン捕獲指令! 山木の切り札「シャッガイ」とは、はたして!? 今、禁断の扉が開かれる……!! 「ワイルド・ワン、野生の人工知性。すべて駆除してやる、もうすぐ」
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