正気を取り戻したアンドロモンの勧めで地下下水道を進むミミたち。歌を歌って元気を出そうとするのだが、つい元の世界のことを思い出して落ち込んでしまう。そんな一行に追い打ちをかけるように現れた無数の影。暗くてジメジメしたところが大好き、ウンチが武器のデジモン界の嫌われもの・ヌメモンだ! ヌメモンのウンチ攻撃から必死で逃げるミミたち。下水道を抜けてバラバラに別れて逃げるが、それでもヌメモンはしつこく追ってくる。 「おいらとデートしない?」 「なんで私がこんな奴とデートしなくちゃいけないの!」 調子にのってデートにさそうヌメモンにミミも負けじと言い返す。一触即発の場面に割って入ったのは、おもちゃのまちの町長・もんざえモンだった。 「おもちゃのまちへようこそ」 笑顔でビームを乱射するもんざえモン。ヌメモンの助けでその場をやり過ごしたミミは、真相を知るためにおもちゃの町に向かった。 おもちゃのまちでミミが見たのは、感情を奪われておもちゃのおもちゃにされた太一たちだった。黒い歯車の力で悪の心に支配されたもんざえモンが捨てられるおもちゃのために人間とおもちゃの立場を入れ替えたのだ。頼みのアグモンたちはおもちゃ箱に閉じ込められ、みんなを助けられるのはミミとパルモンしかいない。かといって二人の力だけでは……。 「お願い! 友だちを助けたいの!」 みんなを助けるためにヌメモンに協力を求めるミミ。涙を浮かべて頭を下げるミミの姿がついにヌメモンの心を動かした。 ヌメモンと協力してもんざえモンに立ち向かうミミとパルモン。しかしもんざえモンはビクともしない。そして追いつめられたミミにもんざえモンのラブリーアタックが迫る! 「俺たちだってやる時はやるんだ!」 自分たちがカベになってミミをかばうヌメモン。 「ヌメモンたちがミミを必死に守ってる」 その光景にパルモンの心に何かが芽生える。 「パルモン進化~~っ! トゲモン!」 自分もミミを守りたい、その想いがパルモンをトゲモンに進化させた。強力なパンチ攻撃でもんざえモンの体勢をくずし、とどめに必殺のチクチクバンバン! 猛スピードで回転しながら放たれる鋭い針がもんざえモンの体から黒い歯車と共に悪い心を追い出したのだった。 「これが本当のラブリーアタックです」 正気に戻してもらったお礼に本当のラブリーアタックで幸せをふりまくもんざえモン。ミミたちを久しぶりに幸せな気持ちが包む。 「ミミ、キスして」 「イヤっ」 祝福のキスを求めるヌメモンに、明るい笑顔で答えるミミ。みんなの笑い声がおもちゃのまちにいつまでも響いていた。
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