タケルにはもう自分は必要ないのかもしれない……。 自分の手を離れてたくましく成長したタケルの姿を見たヤマトが感じたのは、喜びではなく、言いようのない喪失感だった。 自分ひとりの力でピンチを乗り越えたタケル。いや、タケルだけじゃない。太一も空もミミも丈も光子郎も、みんなこの世界に来てから成長している。それなのに、自分は……。 自分を見失い、あてもなく森の中をさまようヤマト。そんなヤマトの前に現れたのは、強くなれる方法を知っているというジュレイモンだった……。 「このままじゃダメなんだ……変わらなくちゃダメなんだ! もっと強くならなきゃダメなんだ!」
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