「どうして……ひと思いにやってしまうことが出来なかったんだろう……」 太一の妹・ヒカリを8人目と疑いながらも見逃してしまった事実が、テイルモンの胸に重くのしかかる。決定的なチャンス。ほんの少し爪を振り下ろすだけで、すべては終わっていたというのに……。 なぜ自分はヒカリを殺せなかったのか。なぜヒカリを見ているだけでこんなに心がざわめくのか。そしてなぜ……自分はここにいるのか。自らに問い続けるテイルモン。しかし彼女はまだ知らなかった。すべての謎を解く鍵が、自らの失った記憶の中にこそあるということを……。 はたしてテイルモンの過去に隠された秘密とは? そしてついに明らかになる8人目の正体とは? すべての謎が明らかになる時、新しい運命の絆が生まれる……!! 「そうだ……、誰かを待っていた……たしかに……」
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