進化したアグモンたちの力でピンチを脱したものの、瀕死のクワガーモンの一撃でガケから急流に突き落とされてしまった太一たち。ゴマモンの操る魚たちに助けられて無事岸にたどり着いたものの、元いた場所からは遠く離されてしまう。 太一の意見でしかたなく海を目指した一行は、海岸で奇妙な光景を目撃する。波打ち際になぜか電話ボックスがズラリと並んでいたのだ。さっそく電話をかけてみるが、聞こえてきたのは意味不明なメッセージばかり。疲れきった一行は休憩もかねて食料や持ち物の確認をすることになった。 しかし疲れもいえないうちに新たなピンチが太一たちを襲う。一行が休憩していた浜辺は凶暴デジモン・シェルモンの縄張りだったのだ。おまけにデジモンたちはお腹が空いてまともに戦うことができない。唯一食事をしていたアグモンはみんなを守るため太一と二人でシェルモンに立ち向かうが、力の差は大きく逆に太一がシェルモンの触手に捕まってしまう。 「うあああ!」 「た……太一!」 シェルモンの触手が太一をギリギリと締め上げる。 「ボクは……ボクは太一を守るんだ!」 太一の危機に、アグモンの体が叫びと共に光に包まれた。 「アグモン進化ーッ! グレイモン!」 光の中から巨大でたくましい姿に進化したグレイモンが現れる。進化したグレイモンにとってシェルモンはもはや敵ではなかった。圧倒的なパワーでシェルモンの攻撃をはね返す。そして必殺のメガフレイム! シェルモンははるか沖合いに吹っ飛ばされて海中に沈んだ。 こうして危機を乗り越え新しい力を手に入れた太一たちはデジモンとのきずなを深め、元の世界に戻るために自分たち以外の人間を探す冒険の旅へと歩き出したのだった。
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