あらすじ

第 4 話 『 香水とあすと授業参観の日 』 2006/07/27
脚本 和泉 鶴 演出 杉山 慶一 作画監督 江上 夏樹 美術監督 杦浦 正一郎
あすの授業参観日の数日前。あすが捨てた授業参観のプリントを見つけたきょうは、お母 さんの代わりに授業参観に出てあげたいと思い、着ていくのにふさわしい服を探していた 。が、そんな姉に対して、学校もあるし無理して来なくていいよと言うあす。 次の日、夕刊の配達に出ようとしたきょうはアパートの前で大金の入った財布を拾う。こ れだけあれば家賃も払えて、妹の大好きなケーキが買える、姉の服が買える、と想像する 二人だったが、思い直してあすが交番に届けにいくことにした。その途中でアパートの隣 の住人、三枝蘭子が自分の落としたものだと声をかける。三枝はお礼にケーキを振舞うが 、あすは姉と二人で分け合うために持ち帰りにしてもらう。
きょうはケーキのお礼を言うために隣の部屋を訪れ、スーツを貸してもらう。三枝にお化 粧してもらい香水もつけてもらった姿を妹に見せるきょうだが、何故かあすの態度はよそ よそしい。戸惑う姉をあすは銭湯へ誘う。お風呂に入ってすっかり化粧が落ちたきょうに あすは寄り添い、いつものお姉ちゃんの匂いだとつぶやいた。「お姉ちゃんは、誰の代わ りでもないよ。」その言葉にきょうは、授業参観に大人っぽいきれいな格好で行こうとし たのは、あすのためを思ってのことではなく、自分が恥ずかしい思いをしたくないという 気持ちから来ていたことに気付く。授業参観の当日、きょうはいつもの制服で授業参観に 出席した。素直に喜ぶあす。本当の気持ちを通じ合わせることができた姉妹だった。