第 99 話 2005/03/20 愛と青春のモンモン先生 清麿悲劇の惨敗

脚本
山田隆司
演出
今沢哲男
作画監督
出口としお
美術監督
清水哲弘

奈良の地で展開された、「狭間の世界」マエストロとの激闘。それも終結し、清麿・ガッシュ・ウマゴンは再び元の生活に戻っていた。清麿に憧れ、不思議なムードで彼を見守る鈴芽。ガッシユやウマゴンと遊ぼうと、凶暴な圧力をかけてくる近所の女の子・ナオミ。そして清麿の秀才ぶりが気に入らない、学校での永遠のライバル・遠山教諭。遠山はいつものように、絶対に解けない理不尽なテストで清麿に挑戦状を叩きつける一方で、新たな助っ人を密かに用意していた。そのキーワードは、「モンモン♪」…!?

遠山教諭が用意した秘密兵器…それは新任の女教師・モンモン先生だった!! 彼女はなかなか担当科目を言わなかったり、テストをすると言ってはその範囲を教えないなど、寸止めさながらのモヤモヤした感覚で生徒たちを悶えさせ、その様子を見ることに快感を覚えていたのである。まさに「モンモン」とした気分に翻弄される生徒たち。そして、突然歌い出しては生徒たちを自分のペースに巻き込むモンモンダンス…。それはまさに彼女が遠山教諭と同じような属性の、濃いキャラの持ち主であることを意味していた。

ガッシュとウマゴンをアシスタントに迎え、モンモンダンスを歌って踊る、超マイペース人間・モンモン先生。「これでも先生なのか…!?」…苦手なキャラの登場に、やや押され気味の清麿。しかも何度となく繰り返されるモンモンダンスに、鈴芽が引き込まれ、女生徒たちが巻き込まれ、親友たちへとダンスの輪が広がっていく…。それでも「な…なんだ、コレは…」と、ひとり冷めた目でモンモン先生のペースを拒否する清麿。だが彼がどんなに拒もうが、その勢いはやがて教室全体を包んでいく…。

ガッシュやウマゴンに噛み付かれて、折れるしかなくなる清麿。嫌々ながらに踊り始める彼を加え、モンモンダンスも最高潮に達した!! そしてひとしきり楽しむと、いよいよ小テストが開始されることとなる。その内容とは、何と俳句作り!! その知識力とは正反対な、クリエイティブな能力が試されるテストに清麿は四苦八苦。しかもやっと作った作品は「朝ご飯 味噌汁飲んだ 奈良漬も」という最低のものだった…。これには清麿も敗北を認めざるを得なくなる…。