第 80 話 2004/10/31 野獣デモルト! 戦慄の雄叫び

脚本
大和屋暁
演出
西沢信孝
作画監督
上野ケン
美術監督
渡辺佳人

満身創痍のウォンレイ、そして立ったまま気絶しているティオ。随一の戦闘力を誇るウォンレイと、防御力では誰にも負けないティオが戦線離脱したこともあり、強大な相手・最後の四天王「デモルト」相手に、清麿たちはただ立ちすくんだまま動けずにいた。その中でただひとり、ゾフィスの支配から解き離たれ、清麿たちの仲間になったレイラは小さな身体でデモルトと対決していた。しかし仲間への攻撃は封印されているため、魔法が使えず床を攻撃するなど間接的な手段しか取れない。その中で彼女は気づいていた。直接攻撃しかできなかったはずのデモルトに変化が現れていたことに・・・。

レイラが気づいた変化とは、これまで直接的な攻撃しかできなかったデモルトが、頭脳的な戦術を使うという部分だった。それでも清麿たちが戦意を再燃させて再び前線に立つと、デモルトが昔のままであることを祈りつつ一致協力して攻撃を再開させる。魔法抜きでも圧倒的な破壊力でレイラたちを圧倒するデモルト。対してレイラたちは、ガッシュとウマゴンのスピードと瞬発力を活かした攻撃で月の石を破壊しようと対抗した。その最中、パワーだけではなく、明らかにテクニックを駆使しているデモルトを見てレイラは確信する。やはりデモルトの戦い方が成長していることに…。

レイラたちがデモルトと死闘を展開していた頃、ようやく戦闘フィールドに到着したシェリー&ブラゴとゾフィスは戦いの火蓋を切って落としていた。月の石が装着されたマスクによって無尽蔵のパワーを放出するゾフィス。どこからともなく聞こえてくるココの声に惑わされるシェリー。彼女が戦う理由である、ゾフィスにそそのかされたココ。その存在を近くに感じつつ救出できないもどかしさに苦しむシェリーは、月の石のパワーが作り出す頑健なシールドに守られたゾフィスに傷ひとつつけられず、ただ憎しみの炎を燃やすだけだった。

一方、新たな戦闘の局面が到来したことで清麿たちは驚いていた。レイラが睨んだとおり、デモルトには影の協力者がいたのだ。その名は「ヴァイル」。デモルトの本を持つ男で、ゾフィスに操られていない人間だったのだ。ヴァイルは高笑いする。「ゾフィスのしている魔物狩りは、この上ない面白さだ」と…。月の石を使い、自身の遊びのために人々を洗脳しようと考えるヴァイルは、あえてゾフィスに賛同したことを告白してその邪悪で狡猾な本性を現したのである。そんなヴァイル相手に、清麿とガッシュは闘志をさらにアツく燃え上がらせる!