第 77 話 2004/10/10 シェリー気高き輪舞 炸裂バベルガ・グラビトン

脚本
大和屋暁
演出
地岡公俊
作画監督
浅沼昭弘
美術監督
渡辺佳人

姿を現したゾフィス、そしてガッシュたちを取り囲む千年前の魔物たち。すでに心の力を失いかけているガッシュたちに反撃の手段はなく絶体絶命の状況だった。だがそこへゾフィスに強い憎悪の念を抱く少女シェリーとそのパートナーで重力を操る魔物ブラゴが登場。千年前の魔物たちを威圧した。かつてシェリーは親友ココをゾフィスに奪われた過去があり、彼女を正気に戻し奪還するために今までブラゴと共に「戦い」という苦難の道を踏み越えてきたのである。そのため自分がゾフィスを倒すのだと、清麿たちに手出しを禁ずる。

清麿と自分の間に境界線を刻み、「この線よりこちら側には来ないことね」と冷たい眼差しで警告するシェリー。そしてブラゴと共にたった2人で千年前の魔物たちの前に立ちはだかった! 華麗な容姿とは裏腹に、熟練した闘士のような見事な体術を披露するシェリー。そして弱い呪文を最大限に利用し、瞬く間に千年前の魔物たちのパートナーである人間たちを清麿らがいる境界線の外へと放り出していった。その見事な手際を目のあたりにして、清麿は「あれがいつかオレたちが戦わなければいけない相手…王になるために、超えなければならない壁だ…」と心を引き締める。

戦闘フィールドが魔物だけになったタイミングを見計らい、バベルガ・グラビトンを発動させたシェリーとブラゴ。操られた人間たちを誰一人犠牲にすることなく、魔物たちを瞬く間に全滅させた彼女たちは、改めてゾフィスに宣戦布告した。彼女と共にゾフィスを倒そうと考える清麿だが、今は心の力がないことに加え、ゾフィスを自分の手で倒したいと執念を燃やすシェリーにきっぱりと断られてしまい、今は月の石の部屋を目指すことにする。そしてゾフィスと共に戦闘フィールドへと向かったシェリーとブラゴを見送り、再び行動を開始した。

再び遺跡の内部に入った清麿、ガッシュ、サンビーム、ウマゴンは、そこで新たな刺客、パティ&ウルル、ピョンコ&アルヴィンに待ち伏せされてしまった。しかしピョンコはパートナー・アルヴィンの入れ歯が不調で戦力にならない状態。加えてキャンチョメ&フォルゴレ、そしてパートナーのキッドを失ったナゾナゾ博士が助っ人に現れたため、パティ&ウルルも攻撃のすべを奪われてしまう。一瞬の隙を突いて突破を図ろうとするガッシュたち。その前に現れるレイラ&アルベール。かつて自分たちを助けてくれたことからレイナの登場を歓迎する清麿だったが、何と彼女は味方ではなく、敵として清麿たちの前に立ちはだかった!!