第 57 話 2004/05/16 熱砂の闘いブラゴVS静寂の三闘士

脚本
大和屋暁
演出
今沢哲男
作画監督
上野ケン
美術監督
清水哲弘

千年前の魔物達との戦いに見事勝利したガッシュ、清麿、ティオ、恵。戦いで負った傷を癒し、早速唯一の手掛かりであるタイルをもとにロードの居場所を突き止めようと調査を開始する。一方その頃、アフリカの荒涼とした大地の上、ブラゴとシェリーが千年前の魔物と対峙していた。彼らは千年前の戦いでサイレント・ルーラー、「静寂の三闘士」と異名を取り恐れられた魔物達…「お前は下がって見ていろ」シェリーにそう言い放ち、ブラゴは一人、三体の魔物に向かっていく。ロードの手下ビョンコと千年前の魔物アルムの見守る中、いよいよ戦闘が始まった!

先陣を切ったのはファウスト。長剣を振り上げブラゴに襲いかかる!!が、ブラゴは最小の動きでそれをかわす。続くツヴァイとトロワの攻撃もブラゴを捕える事が出来ない。それならとコンビネーション攻撃に切り替え再度攻撃を仕掛けるが、それさえも彼には通じないのだった。ブラゴの戦いを見ていたシェリーは、彼が自分に言いたかった事を悟っていた。ブラゴがシェリーに下がれと命じたのは、この機に一対複数の戦闘を見せておくため。これからの戦いを勝ち抜くために必要なもの、それはどんな状況に陥ろうとも揺るがない強い意志なのだ。来るべき、あの魔物との戦いに向けて…!

「ラウド!」今度は三人同時の攻撃を仕掛けてくる。ブラゴは正体不明の攻撃を受け、その場に膝をつく。そして気付くのだった、音が聞こえなくなった事に…!ラウドは目に見えない超音波攻撃。回避する事は不可能…これこそが静寂の三闘士の名の由来。音を奪われたブラゴは敵の攻撃を察知する事が出来ず、追いつめられていく。その異変に気付きブラゴの元へ走るシェリー。超音波の膜の中に飛び込み、背中合わせに立つ二人。たとえ音が聞こえなくとも二人のコンビネーションには一分の隙も無い。そして、ブラゴの最強呪文ディオガ・グラビドンが三体の魔物を一掃する!!!

倒した魔物の本の持ち主が心を操られていたことから、シェリー達はロードという魔物がゾフィスである事を確信するのだった。遠く離れた古代遺跡で戦いの様子を見ていたロードは、見抜かれたことを悟るとゆっくりと仮面を外す。そう、ロードこそ、かつてシェリーの親友・ココの心を操り、自らのパートナーとして戦いに巻き込んだ魔物・ゾフィスだったのだ。千年前の魔物を従え、今や恐るべき戦力を得たゾフィスとココ。「楽しみながら王になろうではないか…」邪悪な企みと圧倒的余裕を持って、彼らはガッシュ達を待ち受けるのだった。