第 15 話 2003/07/20 ガッシュとティオの新たなる誓い

脚本
広平 虫
演出
西沢信孝
作画監督
出口としお
美術監督
渡辺佳人

ボロボロになりながらも戦うティオと恵。絶体絶命と思われたその時、助けに現われたのがガッシュと清麿だった。 ティオが知っているのは弱虫だった昔のガッシュ。しかし 今、目の前にいる彼はマルスと互角に戦えるほどたくましくなっていた。恵は懸命に戦うガッシュ達の姿を見て、私達も一緒に戦おうというが、ティオの心にはまだ迷いがあった。

今はマルスと戦ってはいるけれど、倒した後、今度はガッシュ達が自分達に襲いかかってくるのでは?結局は自分達以外は敵なのではないか、と思ってしまうティオ。魔界の王を決める戦いになったとたん、マルスは簡単に変わってしまった。裏切られたティオは、恵以外の誰も信じられなくなっていたのだ。しかし、ガッシュは人間界に来ても変わっていなかった。魔界にいた頃の心優しいままのガッシュに、ティオは共に戦う決意を固める。

そして二人の連携プレーにより、マルスは見下してきたガッシュとティオに敗北するのだった。マルスが魔界に帰っ た・・・次は自分たちが戦う番だ。そう覚悟したティオだったが、ガッシュ達は戦おうとはしなかった。ティオ達が 「いい奴ら」だから戦いたくないというのだ。納得できないティオ。ティオの頭にマルスの顔がよぎる・・・簡単に信じられない。しかしガッシュは続ける、自分が戦っている のは優しい王様になるためだということを。

ガッシュはコルルのことを話し出す。無理矢理戦わされていたコルル。優しい王様になってこんなバカな戦いを終わらせたい。ティオならもしいつか自分が負けても、代わりに優しい王様になってくれるかもしれない。ガッシュの言葉に心打たれたティオは、一緒に「優しい王様」を目指すことを約束した。孤独な戦いの中で、お互い初めて出来た信頼できる仲間。今まで張り詰めていたものがなくなり、やっと安心して眠るティオを恵は笑顔で見守るのだった。