第 148 話 2006/03/12 怒涛ゼオン! 二つの宿命 ガッシュの秘密

脚本
千葉克彦
演出
上田芳裕
作画監督
信実節子
美術監督
清水哲弘

ファウード争奪戦を裏で仕組んだ張本人、リオウが倒された!! だがそれを成し遂げたのは清麿たちではなく、影でファウードの横取りを狙っていたヤツら…雷帝ゼオンと、そのパートナー・デュフォーだった!! ゼオンは魔界の王の血筋を引く魔物で、かつてガッシュの記憶を奪った人物である…。ヤツらはファウードの脳のコントロールルームに陣取ると、清麿とガッシュだけをコントロールルームに招き入れた。そして恵たち、その他のコンビを隣の部屋に閉め出し、ガッシュを憎む本当の理由を清麿に吐き出す。 「忌々しいことに、そいつの兄弟さ…」

ファウード日本上陸まで、あと50分…。ファウードのコントロールルームで、ゼオン&デュフォー、清麿&ガッシュは一対一で対峙していた。そこでデュフォーは語る。自分が、この世界を滅ぼそうとする理由を…。彼には元々、人の心を読む特殊な能力があった。そのために不気味な研究機関に捕らわれ、日々、研究材料として扱われていたのだという…。そこで目にしたのは、自分と同様、まるでモノのように扱われる人・人・人…。だがそんな彼を、初めて人として扱ってくれた人物がいた。それがゼオンだったのだ。

ゼオンは自分を助け、パートナーに選んだ。だからこの世界に絶望したデュフォーは、ファウードで「今と違う景色」を見るために、この暴挙に加担したのである。それに猛反発し、世界を守ると宣言する清麿。だが彼も、ゼオンにとっては只の手駒でしかない。カカシを使ってファウードに呼び寄せたのも、実はゼオンだったのだ!! しかもガッシュに猛烈な憎しみを抱くゼオンは、ガッシュが習得した「バオウ」の術に嫉妬しているよう…。自分が習得するはずだったバオウを、ガッシュに横取りされた…そう考えていたのである。

扉の向こうで、ガッシュが痛めつけられている…!! 彼の叫びを聞き、ティオやリーヤは扉を破ろうと必死に攻撃を繰り返した。その気持ちは、仲間の誰もが同じ…。そして術をあわせた一同は、一気に扉を攻撃!! ゼオンに痛めつけられていたガッシュを救おうと、脳のコントロールルームになだれ込んだ!! だがゼオンは強敵すぎた…。そのせいでリーヤが決定的な一撃を受け、魔界に戻されてしまう。哀しみに暮れるガッシュたち。ゼオンはそんな一同を嘲笑い、ガッシュを消し去ろうとする。ティオが新呪文を発動したのは、その時だった!!