第 138 話 2005/12/25 魔導巨兵ファウード 絶望の中の光 清麿の秘策

脚本
千葉克彦
演出
貝澤幸男
作画監督
上野ケン
美術監督
清水哲弘

ついにファウードの封印が破壊された!! 戒めから解き放たれる巨体…。辺り一帯に響く咆哮…。ビリビリと伝わってくる、圧倒的な気配…。清麿の計画の第一段階では、ファウードの封印を破壊することで、リィエンやアリシエにかけられた呪いを解除することにあった。そして第二段階では、魔界返還装置が作動するまでの90分間、ファウードの相手をすることで時間稼ぎをする。そうすれば装置のタイマーが作動し、ファウードは自動的に魔界に送り返されることになるのだ。だが、計画の完遂は容易なことではなかった…。

第一段階は問題なく達成した。清麿たちの陣営では、アースのパートナー「エリー」、リーヤのパートナー「アリシエ」が、そして呪いで従わされていた魔物の中では、ウォンレイのパートナー「リィエン」、そしてチェリッシュのパートナー「ニコル」が、それぞれ呪いから解放される。これで心の力を吸い取られて苦しむことも、タイムリミットを切られて死へのカウントダウンに恐怖することもない。囚われていた恵たちも救出し、あとはファウードを魔界に還すだけ…。だがここからが問題だった!!

ファウードは、すでにリオウの思うままに操れる状態にあった…!! 小島ひとつ程度なら、まるで虫をつぶすように簡単に粉砕する圧倒的なパワーの前に、ただ愕然とする清麿たち。そのパワーをまざまざと見せつけた上で、リオウは魔物とそのパ―トナーたちに選択を突きつけた。「手下になるか、消滅するか」…。それにより陣営は、リオウ側と清麿側の2つに分裂。もちろんリィエン&ウォンレイのコンビは清麿たちの側に復帰することになる。さあ、対決の構図ははっきりとした。本当の戦いは、これからだ…!!

「まずは5分、生き残れ!!」…清麿の策を信じ、一同は足止めにかかった!! それで具合が悪いのはリオウである。すでに清麿が侮れない頭脳の持ち主であることを見抜いていたリオウは、まずは一点集中で彼を葬ろうとする。だが清麿を中心に一致団結したガッシュたちの勢いは、なかなか崩すことができない!! そんな中、清麿の作戦が成功し、ファウードはニュージーランド北部の海溝に沈められることに…。これで時間稼ぎができる!! 勝利に沸く清麿たち。だが甘かった。リオウの再プログラムにより、魔界返還が阻止されたばかりか、ファウードを日本に向けられてしまったのだ…!!