第 135 話 2005/12/04 ファウード決死圏 心臓打つ魔物 モモンの涙

脚本
隅沢克之
演出
立仙裕俊
作画監督
浅沼昭弘
美術監督
徳重賢

ファウード内部に突入した清麿たちは、次々と襲いかかる罠・妨害工作・刺客に手を焼いていた。しかもそのせいで、突入時にいた仲間たちも、今は清麿・ガッシュ・サンビーム・ウマゴン・エル・モモンの6人のみ…。頼りのアリシエ&リーヤは、ザルチムやウォンレイの足止め役を引き受け、恵やフォルゴレたちは囚われてしまっている。ファウードを魔界に還し、リィエンやアリシエにかけられた、リオウの呪いを解くという重大な役目を担った清麿たちだが、状況は圧倒的に不利だったのだ。

清麿たちが飛び込んだ『血管通路』は、血管を管理するための通路。そのため、迷路のように入り組んでいて、地図があっても迷うような構造になっていた。だが清麿たちには、強い味方がいる。エルをパートナーに持つ、ウサギ耳の魔物『モモン』だ!! 彼の魔物を感知する能力を使えば、きっと重要な部屋に辿り着くはず…。臆病なモモンが嘘の道を教えることを見越し、彼が答えたのとは違う道を選択する清麿。だが、それが哀しいのがエルだった。彼女は、嘘ばかりつくモモンに、いつもより厳しく接する。

臆病なままではいけない…そんな事をしても何も変わらない…アリシエを見習って、勇気を出しなさい!! 自分も怖くて仕方がないことを告白し、エルはモモンをそう叱った。それは、今、頼りなのは自分たちだけだから…。自分たちしか、清麿たちを正しい道に導けないから…。その懇願するような叱責に、さすがのモモンも自分の行為を省みる。そして、大好きなエルのために、少しだけ勇気を持とうと決意するのだった。そんなモモンの頑張りもあり、ついに一同は心臓部分の部屋に到達する…!!

心臓の爺さんの話と、近くにあるモニター室で得た情報から、清麿はファウードを魔界に還す装置があるだろう場所を特定した。だがそこで限界だった。すでに清麿たちには、我慢できないほどの疲労がたまっていたのである。そこでモモンが、体内地図の暗記役に立候補。さらに眠っている彼らを、自分ひとりで次の部屋まで運ぼうとした!! 倒れそうになりながら、それでも清麿たちを起こさないように運ぼうとするモモン。彼はガッシュやウマゴンに助けられながら、ついに次の部屋へと辿り着く。しかし、そこには正体不明の2体の魔物がいて…!?