第 131 話 2005/11/06 王の覚悟 友か? 世界か? ガッシュの決断

脚本
隅沢克之
演出
土田豊
作画監督
出口としお
美術監督
清水哲弘

清麿たちが離れ離れになっていた恵たちと合流していた頃、ファウード復活を目論む張本人「リオウ」はイラついていた。清麿たちに放った刺客のひとり「ブザライ」が倒されたことで、ファウード復活のために必要なパワーをひとり分失ってしまったからだ。このままでは計画が頓挫されてしまう…だが今のリオウには歯ぎしりしかできない。一方、逃げ帰ったキースもまた、よからぬ策略をめぐらせていた。「まさかあいつら(ガッシュたち)、ファウードの力を横取りしようとしているんじゃないだろうな。オレたちのように」…と。

メンバーが全員揃ったことで雰囲気も軽くなる清麿たち。しかし恵たちのウォンレイ目撃情報が、彼らに重くのしかかろうとしていた。何故ならその時のウォンレイの様子は清麿たちの知っている彼ではなく、絶望の淵に追いやられているせいで、暗く、冷たい目をしていたからである。早くウォンレイとリィエンを助けないと…焦る清麿たち。しかもウォンレイと同様に敵対する勢力には、清麿たちの友人で魔物の「テッド」が必死になって探している相手…「チェリッシュ」もいるらしい。もっとも、チェリッシュのことに気付いているのはウマゴンだけのようだが…。

「ブザライを倒したことでリィエンに掛けられた呪いも解けず、二日後には彼女は死ぬ」…清麿の推測通り、ウォンレイのパートナーで、呪いをかけられた本人・リィエンは今まさに生と死の境を彷徨っていた。いよいよ後がなくなる清麿たち。しかし、そんな彼らに厳しい目を向ける者がいた。清麿たちに接触した、新たなる魔物「リーヤ」とそのパートナー「アリシエ」である。「甘ったれた考えはやめないか」…そうストレートに切り出したアリシエは、清麿の推論をすべて肯定すると、さらに厳しい選択を迫った。

リィエンを救う方法はひとつだけある…それは、ガッシュがブザライの代わりになってファウードを復活させること。そうすれば自然に呪いは解ける。ただし復活させれば、地上にいるすべての人々が死ぬことになるだろう。ひとりか、大勢か…。すべてはガッシュが決断し、その責任を負わねばならない。清麿が忠告することはできないのだ。悩み、苦しんだ挙句、彼が出した答えは…「私は…誰も死なせぬ、すべてを助けるのだ!! 残り2日という時間で両方助ける道を探す!! みんなの力を借りて…リィエンの呪いを解いてからファウードを魔界に戻すのだ!!」