第 123 話 2005/09/11 唸れプライド バリーVSテッド 消えるのはどっち?

脚本
千葉克彦
演出
地岡公俊
作画監督
清山滋崇
美術監督
徳重賢

「ただひとりの家族」という魔物の少女「チェリッシュ」を探すテッドとジード。2人の放浪の旅は世界の半分を回りつくし、北米大陸に足を踏み入れても尚続いていた。一台のバイクでしらみつぶしに回るというその気の遠くなるような行為は、テッドにとっては「魔界の王を決める戦い」よりも重要で、絶対にやり遂げなければならないことらしいが…。そんな二人の前に現れたのは、かつてガッシュや清麿とも戦ったことがある、魔物のバリーと、そのパートナー・グスタフのコンビだった!!

トイレで思いがけず遭遇したテッドとバリーは、自慢の髪型をめぐって口論を始め、ついにはケンカへと発展させてしまった。最初は互いの正体に気付いていなかった二人だが、拳を交えて相手が魔物であることに気付くと、パートナー抜きの肉弾戦を開始。一時は「時間を置いて、パートナーを連れてから改めて決着をつけよう」と話がつくものの、テッドが戦う理由を知ったバリーが暴走をはじめてテッドを叩きのめしてしまう。なぜならバリーには、「チェリッシュを探し出すことが、王を決める戦いよりも優先」と言うテッドの想いが理解できなかったからである。

「魔界の王を決める戦いを汚した罪、こんなモンじゃねえぞ!!」…一度怒りに火がついたバリーは、圧倒的な戦力を発揮してテッドをボロボロになるまで痛めつけた。互いのパートナーが仲裁に入ったお陰でその場はどちらも引くことになるのだが、パートナー同士の間にも火花が飛び火していて、もはや死闘は避けられない様子…。とりあえず腹ごしらえを済ませ、2時間後に決闘を開始することに決めたものの、バリーの強さを身をもって体感したテッドは早くも弱気になっていた。

夜空の下で再開された決闘は、バリー優勢のまま進行した。もはや極限までブチのめされて満身創痍のテッド。だが、それでも気力で拳を振るおうと立ち上がる。すべてはチェリッシュのため…!! その「想い」はテッドを突き動かし、鬼気迫る彼の姿にガッシュの姿を垣間見たバリーは思わず一瞬ひるんでしまう…!! そしてそれは、決着のつかない、痛み分けという結果を残すことになったのだった。その頃、日本では清麿がついに決断を下していた。いよいよ、ファウードを探すための旅に出るべき時だ…と。