第 117 話 2005/07/25 恋愛カンフー 悲劇ウォンレイ 恋歌終章

脚本
大和屋暁
演出
土田豊
作画監督
八島善孝
美術監督
渡辺佳人

ガッシュと清麿が土産品を選びながら帰国の準備をしていた頃、中国のとある村ではウォンレイが悩んでいた。「なんとか、したいのだが…」…彼が立ち寄った雑貨屋には、かねてから欲しかったテレビが…。どうにかして目的の物を買いたいのだが、入り婿という立場、決して裕福ではない家庭、一切の無駄遣いを許さないリィエンの迫力が頭をよぎり、ウォンレイは迷うばかり。それでも「どうにかしたい」と、ある決断を下す。その挙動不審な夫の態度に、リィエンが敏感に気付いているとも知らずに…。

「そんなにテレビが欲しいあるか」…リィエンは、暇を見つけて出かけたウォンレイの後を、コッソリとつけてみた。その矢先、彼女は目撃してしまう。ウォンレイが、謎の美人と楽しそうに話している姿を…。…浮気。そうに違いないと確信したリィエンは、「あのウォンレイが浮気するはずないある」「私が信じないでどうするあるか」と思いつつ、「絶対に許さない」…と、ドス黒い怒りのオーラを発した。そして美女に連れられるまま武闘大会の会場へとやって来たウォンレイの後をつけ、自らも会場へと足を踏み入れる。

賞金1千万元の武闘大会…それは用心棒を雇うためのオーディションのようなものらしい。カンフーを金儲けのために使ってはいけないと考えていたウォンレイだったが、ややなし崩し的に出場することとなり、順当に勝利を重ねていった。そんな彼の前に立ちふさがる、仮面の女闘士「恋い恋い仮面」。正体はもちろん、ウォンレイの浮気に爆発寸前のリィエンだ。彼女と対戦することになったウォンレイは、愛妻の怒りの理由を知らされないまま、どうにか彼女の誤解を解こうと模索する…。

この武闘大会、実はリィエンの父が牛耳る香港黒社会を我が物にしようとした美女が、首領の座を狙って画策していたものだった!! しかしその事実に気付いたリィエン&ウォンレイの活躍で計画は阻止。ようやく誤解を解くことができたウォンレイは、リィエンに新しい靴を買うためにアルバイトを探していたことを告白する。「もうすぐ、二人が出逢った記念日だろう? だから驚かせたかったんだ」…と。その頃、ガッシュたちに撃退されたロデュウは、彼と目的を同じくする者と合流していた。果たして彼らの目的とは…!?