第 114 話 2005/07/03 弱虫カイル ヒゲのパピプリオ ロデュウの罠

脚本
隅沢克之
演出
地岡公俊
作画監督
浅沼昭弘
美術監督
清水哲弘

魔界でガッシュの親友だったと言う「レイン」に会うため、南国へとやって来た清麿とガッシュ。そこで2人は、レインが抱えるある悩みを打ち明けられた。その悩みとは、パートナーである少年「カイル」の極度な臆病症。レインによると、どうやらカイルは「戦い」という言葉を聞いただけで震え上がるような、ノミの心臓をしているらしい。「このままでは、激化する戦いにカイルの精神は崩壊してしまう…」…パートナーを気遣って本を燃やされる決意までしたレインだが、気がかりなのは、後に残すカイルのこと…。

レインがカイルを気遣うのには理由があった。それはただ「パートナーだから」という以外に、カイルの将来に関わることだと言う。実はカイルは、すでに他界した前市長の息子で、莫大な遺産を得ている身。しかし財産管理を任された性悪女「ジル」に臆病な性格を利用され、遺産を横取りされているのが現状である。そこでガッシュと清麿は、カイルの特訓を提案。彼に度胸をつけさせようと考えた。その頃、町のある場所では、強力な術を使うことが出来るレインとカイルのコンビを仲間に引き込もうと、別の魔物たちが動き始めていたようで…。

レインを仲間に引き込もうとしていたのは、かつて日本でガッシュたちに大敗を喫した凸凹コンビ「パピプリオ」と「ルーパー」だった!! どうやら彼らは町でも悪さをしていたようで、町の人たちを激怒させた「ヒゲ&アフロ化事件」の犯人も、このコンビの仕業らしい。しかもその背後には、「ロデュウ」と呼ばれる、もっと大きな存在が見え隠れしていて、なにやら不穏な空気がたちこめる…。そんな中、あらゆる特訓に失敗して落ち込むガッシュたちの前に、ついにパピプリオ&ルーパーのコンビが現れた!! 

「レイン、お前はオレたちの仲間になるんだよ!!」…カイルを人質にし、襲い掛かってきたパピプリオ&ルーパー。しかし思いのほかパワーアップしていたガッシュたちにかなわないと悟るや否や、ロデュウと合流するはずだった場所へと逃亡してしまった。そしてカイルを取り戻そうと追ってきたガッシュ・清麿・レインに追いつかれると、早くも降参モードに突入してしまう。そんな一同の前に姿を現す魔物…ロデュウとそのパートナーの少女チータ。彼は冷徹に言い放つ…「パピプリオ…仲間ひとり増やすのに、なに手間取っている…!!」