第 107 話 2005/05/15 電撃連鎖! 究極進化!? 新たなるバオウ!!

脚本
隅沢克之
演出
佐々木憲世
作画監督
浅沼昭弘
美術監督
渡辺佳人

清麿&ガッシュ、グラブ&コーラルQのバトルもついに佳境!! コミカルな変形合体モードに惑わされて相手を甘く見ていた清麿は、分析に分析を重ねたコーラルQたちの戦術にはめられてしまい想定外のピンチに陥っていた。術という術を封じられ、もはやザグルゼムとバオウ・ザケルガしか使える術がなくなってしまうガッシュたち。対してコーラルQたちはジワジワと追い詰めることに成功して、すっかり勝った気でいる。そのせいか、ガッシュたちが死力を尽くして戦ったデボロ遺跡でのバトルのことも口を滑らせてしまっていた。

パムーン、レイラ、キッド…遺跡での戦いは、ガッシュたちに深い心の傷を残していた。その戦いのことを知りつつ、手を貸さずにゾフィスの非道を放置したコーラルQ。彼の無責任さに、ついにガッシュがキレた!! しかしグラブたちも負けるわけにはいかないと、ガッシュにとどめを刺そうとする。何しろグラブは、故郷では超天才児の名をほしいままにしつつ、しかし他者を「クズ」呼ばわりして見下す孤独な少年。故郷で見つけられなかった「自分に足りないモノ」を探すために、はるばる日本までやって来た身だ。ガッシュたちに勝利し、「それ」を見つけらなければ来日した意味はない…。

コーラルQにどんなに攻められても、ガッシュはその度に立ち上がって彼に向かっていった。そして驚異的な戦闘能力を発揮し、徐々にコーラルQを圧倒していく。それはグラブでも「計算」できなかった、これまでの戦いの経験値が実になっていたことを意味していた。しかも清麿がザグルゼムの真の使い方を発見したため、グラブたちも全力を出さざるを得なくなる。「ガンジルド・ロブロン」…最終形態を意味するその術を使ったコーラルQは、複数の盾を操る、絶対の防御力を誇る姿に変形するが…!?

「オレたちはこの戦いでザグルゼムの持つ力を100%引き出し、奴に勝つんだ!!」…完全にザグルゼムの特性を把握した清麿は、コーラルQの盾にどんなに阻まれてもザグルゼムを連発し続けた。そしてそのパワーを充分に盾にチャージさせたところでバオウ・ザケルガを発動!! 盾を破壊しつつザグルゼムのパワーで黄金竜をパワーアップさせ、コーラルQへと一気に叩き込んだ!! それによりコーラルQは敗北。しかしこの戦いを通じてグラブは「求めていたモノ」を見つけることができ、安心して魔界に引き戻されたのだった。その数日後、グラブの故郷には、友だちに囲まれて幸せそうにする彼の姿があった…。