第 103 話 2005/04/17 テッドの哀歌(ブルース) 風の中の少女 運命の再会

脚本
大和屋暁
演出
西沢信孝
作画監督
上野ケン
美術監督
徳重賢

偶然の出逢いから友だちとなり、アース&エリーの戦いを通して友情を深めたガッシュとテッド。しかし一夜明けると、テッド&ジードは別の街へと出発しなければならなくなった。…が、別れの挨拶の最中、バイクを走らせ始めたテッド&ジードは、突然の故障によって立ち往生を余儀なくされてしまう。せっかくカッコよく別れを惜しんだばかりなのに…ややシラケぎみの一同。しかし修理しないことには始まらないとあり、ジードの言いつけでテッドがパーツの買い出しに行くことになった。

街をよく知らないからと、テッドについていくガッシュ。そんな中、お互いのパートナーを送り出した清麿とジードは、それぞれのパートナーについて語り合っていた。「なんとか一人前にはしてえんだがな、教えるこたぁまだまだ山のようにある」とジード。同じ頃、テッドは「何故ジード殿は一緒に旅をしてくれているのだ?」とガッシュに訪ねられ、「ハートがつながっているからな」とこぼしていた。お互い、相手にグチグチ言うものの、清麿とガッシャュのように心の深い部分では信頼という絆で結ばれているのだ。そんなテッドとジードの関係に、清麿とガッシュも更なる親近感を覚える。

ガッシュと共にバイク屋を探していたテッドは、街中で懐かしい香りを感じていた。それはまさに、テッドが「唯一、家族と呼べる」と断言し、姿を追い求める魔物の少女「チェリッシュ」のもの…。突然取り乱したように少女を追おうとするテッド。しかし信号が赤に変わった横断歩道に飛び出そうとする彼を、事情を知らないガッシュが危ないからと制止した。最初はガッシュの行動に声を荒げたテッドではあったが、ガッシュが自分を心配してくれていたことに気付き、ようやく落ち着きを取り戻す。そして捜し求めるチェリッシュが近くにいたことをガッシュに訴え、彼と力を合わせて彼女を見つけ出そうとした。

匂いを嗅ぎ分けるのには自信がある…自信タップリに言い切るガッシュだったが、チェリッシュの香りを追うどころか、ケーキや焼き鳥に惑わされてなかなか追いつけない。そればかりか、デパートでは二手に別れて探していたテッドが、ヤンキーたちに絡まれて更なる足止めを喰らってしまった!! そこに駆けつけるガッシュ。彼は自分がヤンキーの相手をすることでテッドを先に行かせようとするものの、テッドは「友を見捨てておけない」と戻って来てしまう。結局、チェリッシュだと思っていた少女が別人であることに気付かされるテッドではあったものの、必ず再会できると信じ、ジードと共に別の街へと出発するのだった。