第 101 話 2005/04/03 新たなる脅威 風を語る少年 バオウ抹殺!

脚本
大和屋暁
演出
貝澤幸男
作画監督
浅沼昭弘
美術監督
清水哲弘

新たなる脅威が世界のどこかで胎動する中、ガッシュの街に一組の魔物と人間がやって来た。魔物の名は「テッド」、パートナーの男は「ジード」。バイクを駆って旅をするワイルドな野郎どもである。彼らの目的は、100人の魔物との戦いに勝ち残ること、そしてテッドの唯一の家族と言える女性を探し出すこと…。だがその道のりは遠く、全国各地を巡ってバイクの旅を続ける彼らは、日銭でどうにか食いつなぐ状態だった。そのため「自分のことは自分でやる」をモットーに、今日も二人は自分の食いブチを稼ぐために別々に行動する。

子供であることを理由にアルバイトを断られ続けたテッドだが、宿だけは何とか確保しようと街を放浪していた。そして夕方の公園にやって来ると、そこでガッシュが作ったダンボール製の『秘密基地』を発見する。ダンボールの秘密基地で野宿したいテッド。対してガッシュは、「これがないとナオミちゃんから逃げられない」と死守しようとする。そんな中で知る、お互いが100人の魔物であること。しかし既にグロッキー状態にあった両者は、休憩がてら素性を語り合い、自然と仲良くなるのだった。

魔界での記憶を失ったばかりか、人間界で孤独に苛まれたガッシュ。方や「チェリッシュ」という名の女性の魔物を追い求めるテッド。ガッシュと友情を交わし合ったテッドは、ジードが合流したこともあって清麿の自宅に押しかけることを思いつく。思いがけない来客に最初は驚いていた清麿ではあったが、ガッシュが友達になった相手だからとテッド&ジードを受け入れた。ジードもそんな清麿の行動を意外に思うものの、自分たちもまた、無駄な戦いはしないと戦いを避けようとする。

その夜、清麿とガッシュの前に更なる魔物が現れていた。相手は「アース」と「エリー」のコンビ。「貴公らがバオウの使い手であるからだ!」…戦う理由をそう告げたアースたちは、更に続ける。 「人間の方、貴公はバオウを普通の術と思っているのか!?」 「数日前…魔界の脅威が人間界に現れた以上、もうひとつの脅威を野放しにしておくわけにはいかん!!」…と。 その意味深な発言が理解できないガッシュ&清麿だが、敵意を剥き出しにする彼らを前に戸惑ってもいられない。そこに助っ人として現れるジード&テッド。二人はアースたちを前に、闘志をみなぎらせる。 「オレの友だちに何しやがる!!」と。