東映アニメーションプロデューサー「浅間 陽介」 インタビュー

2011年05月10日

◆アニメ誕生秘話
Q:そもそもこのプロジェクトはどのように誕生したのでしょうか?
A:こういう業界で仕事をしているとたまに起こるのですが、「風が吹く」と申しましょうか、「タイミングが合う」といいましょうか、いろいろなことがうまくはまっていくことがあります。まさにこの作品がバンプレストさんと東映アニメーションで「何か新しいコトしたいですね!」という気運がぴったり重なったときに生まれた、「持っている」作品と言えるかと思います。

Q:「京騒戯画」というキーワードに至った経緯等を教えてください。
A:松本監督と本編の打ち合わせを進める中で、「京都」という街のイメージと「鳥獣戯画」、そしてある英国の小説がモチーフとして浮上してきました。そこからエッセンスを取り込んで、組み替えて、もう一回バラして・・・最後はある理由で決めましたがそれはまだ言えません。

Q:アニメを制作する際に、こだわるポイントを教えてください。
A:メインとなるメンバーをどうするか、でしょうか。まあ褒められるにしろ文句言われるにしろ一蓮托生ですから、仲良しこよしだけでない仕事的な信頼関係が大切だと思います。

Q:なぜ「バンプレスト」と組んだのでしょうか?
A:こちらの遊びゴコロを理解していただける会社さんだからです。他業種の方々とお仕事するときはクリエイティブな部分を理解してもらえなくて苦労したりしますが、バンプレストさんはこちらのクリエイティブにブースターを付けてくれるぐらいのノリノリ感があって、とても刺激になっております。

◆京騒戯画PVについて
Q:今回のPVの見所を教えてください。
A:東映アニメーション、という会社の立場からすると、この作品は「裏メニュー」のイメージです。ものすごい量の情報を仕込んでおりますが、たぶん数パーセントしか伝わらないと思いますし、そのあたりを狙っております。不親切で申し訳ないです。

◆京騒戯画(本編)について
Q:このアニメの一番の見所・ポイント・ほかのアニメと違いを教えてください。
A:いま進めている作業は、膨大な文献の整理です。うちは本当にアニメ作ってるのだろうか?というくらいの多方面の資料と格闘してます。見たあとに眠れなくなるような作品にしていく予定です。ご期待ください。

Q:登場キャラクターを教えてください!
A:主人公の女の子はコトちゃんと言いますが、ある2面性を持っています。とりあえず、目つきはあんまりよくないです(笑)。あと若い住職とか博士とか妖怪とか、ロボットとか出ます。たぶんこれからもっと出てきます。

◆今後の展開をお教えください!
せっかくのバンプレストさんとのスペシャル企画なので、枠にとらわれない展開の仕方があると考えております。神出鬼没、意外なところに顔を出します。