各話あらすじ

第 97 話 『頂上対決!一龍VS美食會・三虎!』

2013/03/24 放送

脚本:田口智子  演出:小山保徳  作画:袴田裕二  美術:今野慎一 

グルメカジノでのカードゲームに勝利し、遂に五つ目の修行食材・メテオガーリックを手に入れたトリコ。さて、そうして人間界でトリコら四天王が着々と修行を進めている一方で、グルメ界ではIGOと美食會が大きな動きを見せていた。四天王の育ての親でありIGO会長でもある一龍が、なんと単身で美食會の本拠地へと赴いたのだ。一龍はただ話をしに来ただけだと言うが、もちろんすんなり通るはずもない。ずらり立ちふさがるは美食會の幹部たち。いずれもトリコらと同等か、それ以上の猛者ぞろいだ。しかも連中はグルメ界の食材を食べて、更にパワーアップしたという。ワザのキレに鋭さを増した美食會幹部が一龍に襲いかかる!
だがしかし、一龍は赤子の手をひねるが如く、美食會の手荒い歓迎を涼しい顔でいなしていく。その驚くべき強さには、血気盛んな荒くれ者たちもたじたじ。とはいえ、ここは美食會の総本部。これ以上自由に動かれてはメンツに関わると、実力者たちが全力で一龍へ向かっていく。ところが一龍はそれさえも封じ込め、幹部らを容易く翻弄するのであった。老いてなお陰りを見せない圧倒的な一龍の力に、驚くことしかできない美食會の面々。と、その時、一龍に支配されていた周囲の空気が一変した。一龍に拮抗する力の持ち主が現れたためである。そう、この男こそ美食會のボス・三虎(みどら)…!
その途端、一龍は満面の笑みを浮かべ、三虎を"弟"と呼んだ。なんと一龍と三虎は、かつて共に美食神アカシアの下で修行した者同士なのだ。むかし一緒に修行した食没の岬で食事をしないかと、三虎を誘う一龍。そして出来れば、近く世界に現れるという神の食材・"GOD"も共に分け合いたい…と。だが三虎は一龍の申し出を即座に斬って捨てた。三虎は"GOD"は独占するつもりなのだ。そんな事をすれば、もちろん戦争になる。しかし三虎に考えを改める気はなさそうだった。交渉決裂、説得を諦め美食會を後にする一龍。その背中に、先ほどまでとは比べものにならない圧力と、悲しみを秘めて…。
IGO本部へ帰った一龍は、猛烈な勢いで食事を取り始めた。いずれ訪れる避けられない戦争の時に備えて、限界まで食材を体にチャージしているのだ。IGOと美食會、一龍と三虎。もう両者は同じ食卓には着けないだろう。表情を厳しくする一龍。だが希望がないわけではない。その光明とは、トリコら四天王。未来を託せるのは、トリコらのように、いつだってひとつの食卓を囲む者たちなのだから…。一方トリコは、一龍のそんな思いを露知らず、早くも次なる修行食材を探すための冒険へと旅立っていた。食材のヒントを求めて深い森へと入っていくトリコ。だがその背中に、怪しい人影が迫る…!

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