各話あらすじ

第 95 話 『決着の時!ココの壮絶なるシナリオ!』

2013/03/03 放送

脚本:高橋洋一  演出:うえだひでひと  作画:橋本英樹・山村俊了  美術:今野慎一 

修行食材・メテオガーリックを手に入れるため、神経衰弱に似たカードゲーム・グルメテイスティングで、地下料理界のボス・ライブベアラーと戦うことになったトリコと小松、ココ。敵のイカサマによって敗北寸前まで追い詰められたトリコらであったが、最終局面、ココの秘策により遂にライブベアラーを追い詰めることに成功する。盤上、最後に残ったカードは超猛毒の食材・ポイズンポテト。もしライブベアラーがこれを完食できなければ、トリコらの勝利となるのだ。そして今、ライブベアラーにはポイズンポテトを食べられない事情があった。その事情とは、ずばり、食べ合わせ…!
食べれば即死のポイズンポテトも、難しくはあるが、調理で毒を弱めれば一応は食べられるようになる。だがその毒性は、一緒に食べるモノによっては甦ってしまうのだ。そしてライブベアラーはココの作戦によって、その最悪の食べ合わせとなる食材を既に口にしていたのである。食べられなければゲーム敗北、食べれば死…。もはやトリコらの勝利は揺るぎないように思われた。しかし、ライブベアラーが返してきたのは高笑いであった。なんとライブベアラーは改造した自分の肉体のスイッチをこっそりと入れて、毒が吸収されないよう消化器官の内壁を生分解性プラスチックでコーティングし、着々とポテトを食べる準備を進めていたのだ!
自信満々で勝利を宣言するライブベアラー。だがココは「言ったはずだ。食べ合わせが悪いとな」と冷静に告げる。実は、ココの策によってライブベアラーが完食した食材の中には、防護膜を分解する作用のあるモノも含まれていたのだ。もはや毒を防ぐ手段はない。先ほどまでの余裕から一転、ライブベアラーの表情が強張る。さぁ、ポイズンポテトを食うや食わざるや。決断を迫るココに対し、ライブベアラーが返した答えは激昂であった。自身の敗北を認めず、トリコらへ襲いかかってきたのだ。しかし、そこはさすがの美食四天王、戦いで後れを取るはずもない。トリコらはアッという間にライブベアラーとその手下たちを倒してしまうのであった。
戦いが終わって、トリコの前に小松が一皿の料理を持ってやってきた。ライブベアラーが食べられなかった食材・ポイズンポテトである。誰もがハズレと呼ぶこの猛毒の食材をも、トリコは最初から食べるつもりだったのだ。皆が見守る中、ポイズンポテトを口にするトリコ。途端、トリコの肉体が活性化し、グルメ細胞のレベルが上がった。そう、ポイズンポテトはトリコに適合した食材だったのである。美食屋として、更に力を得たトリコ。だがこれはトリコ一人の成果ではない。小松とココ、皆で力を合わせてつかんだ勝利であった。かくして、食のカードゲーム・グルメテイスティング、ここに完全決着!

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