各話あらすじ

第 86 話 『四天王招集!真冬の夜の奇跡!』

2012/12/16 放送

脚本:村山功  演出:志水淳児  作画:爲我井克美  美術:今野慎一 

一龍のフルコース捕獲の旅を終え、次の食材へと向かおうとしたトリコと小松、そして四天王のココ。だが、その前に突然リンが現れた。何でも、マンサム所長から大至急の依頼があるらしい。訳もわからぬまま、ヘリで連れて行かれた先はグルメ刑務所・ハニープリズン!刑務所の所長・ラブから事情を聞いてみると、なんとG7の一人・パッチ氏が、難所・死季の森で行方不明になってしまったというのだ。今、森はブリザードが吹き荒れる季節・凍季。とても常人が入れる場所ではない。だが数年に一度、数日だけ吹雪が止む休寒日があり、パッチはそれを利用して森へ入ったのだという。ブリザードが再開する前に助け出さなければ、パッチの命が危ない!
パッチ救出のため、死季の森へとやってきたトリコら。ラブ所長によると、パッチの目的は"甘露(あまつゆ)の木"らしい。幹や葉も甘く食べられる伝説の木である。だが、店や料理人の格付けが仕事なのに、なぜパッチは直々に向かったのか…?首を傾げていると、一行の前に猛獣・バイソンガエルの群れが現れた。身構えるトリコら。そこへ四天王・サニーが駆けつけた。どんどん数を増していくバイソンガエルを相手に激闘必至、と思いきや、急に猛獣はきびすを返し逃げ去ってしまうのだった。不思議に思っていると、どこからか甘い匂いが漂ってきた。トリコらが匂いの元へ向かってみると、そこにはなんと甘露の木が!
木の近くにはパッチの姿もあった。怪我などもなく、あとは帰るだけ…なのだが、パッチは動こうとしない。曰く、甘露の木はもっと美味しくなる余地がある。特に、同じ死季の森という環境で育った食材ならば必ず適合するはずだ、と。それを見つけるまで帰るわけにはいかないらしい。そこで小松が閃いた。森の食材を使ってオーナメントを作り、甘露の木をクリスマスツリーに見立てて飾り付けをしていこうというのだ。小松の案に従い、皆で食材を集めて甘露の木をトッピングしていく。だがそこへ、甘露の木を狙って、森の魔獣・ソードホーンの大群が現れた。先ほどのバイソンガエルたちは、こいつを恐れて逃げていったのだ。
ソードホーンを追い払おうと戦うトリコらだったが、次から次へと現れる魔獣に大苦戦。このままではブリザードが再開してしまう。と、その時、遂に小松のツリーが完成した。適合した食材が発する輝きに照らされ、魔獣も大人しくなっていく。この様子なら争う必要もない。皆で分け合って食べようと提案するトリコ。しかしパッチは、全部食べてはいけないと言う。この木は、ある人に食べて貰うために必要だというのだ。パッチはそのテイスティングの為にわざわざやって来たらしい。そこまでするとは一体どれ程の大人物なのか。尋ねるトリコであったが、パッチは口を閉ざしてしまう。ただ、直接マンサム所長に聞くといい、と言うばかりであった…。

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