各話あらすじ

第 78 話 『合体30倍! 36連ツイン釘パンチ!』

2012/10/21 放送

脚本:田口智子  演出:志水淳児  作画:榎本勝紀  美術:今野慎一 

IGO会長の一龍から依頼された七つの修行食材の一つ、美しく光り輝く魚・サンサングラミーを手に入れるため、トリコと小松、そしてサニーは巨大滝・デスフォールの中にある洞窟を目指していた。デスフォール攻略を開始した三人に襲いかかるは大激流。それを一行は、修行を経て直観を身に付けたサニーのスーパーフライ返しによってコレを突破するのだった。そしてトリコもまた、サニーの言葉を信じ、直観に従って新必殺技・36連ツイン釘パンチを編み出す。その威力たるや、デスフォールの水を貫くほど。そうして切り開いた道を進むトリコらであったが、その時、パートナーのクインが警報を発していることにサニーが気が付いた!
途端、トリコらの頭上から無数の岩が降り注いだ。ハッと見上げると、そこには大岩…どころではない、高さ5000メートルはありそうな巨大な山があった。デスフォールの激流は山さえも押し流してきたのだ。落下してくる山を今から回避することは不可能。トリコはレッグナイフで破壊を試みるが、さすがに相手がデカすぎる。サニーのスーパーフライ返しも山の重さに耐えられない。そんな絶体絶命のピンチにトリコが閃いた。サニーのフライ返しでトリコのパンチを山に向かって跳ね返すのだ。成功するかはわからないが、やるしかない。放つはお互いの最強技! 30倍スーパーフライ返しで増幅された渾身の36連ツイン釘パンチが、今、炸裂する!
覚悟を決めて放たれた合体技は内部から大山を粉々に打ち砕いた。しかし喜んでいる暇はない。切り開いた滝の水も戻り始めている。急がなければ! そうして何とか洞窟へと駆け込んだ一行だったが、トリコもサニーもヘトヘトで、もう一歩も動けない状態になってしまった。疲れ切った二人を見て、意を決する小松。ここからは自分が、と一人で洞窟の奥へと進んでいく。小松の身を案じるサニーであったが、トリコは小松の食運を信じ全てを託す。小松は食材に好かれる天才なのだから…。そして事実、導かれるようにして小松は、サンサングラミーの住み処・黄金に光り輝く池へと辿り着いたのだった。
鞄から網を取り出し、サンサングラミーの捕獲を試みる小松。しかし当然、一筋縄でいくはずもない。一般にサンサングラミーの捕獲レベルは80以上とされているが、その難易度はデスフォールによるもので、それ自体は1以下でしかない。だがサンサングラミーは強い生物を前にするとショック死してしまうのだ。つまりデスフォール攻略とサンサングラミー捕獲は矛盾する。そういった意味で、小松一人で捕獲に臨んだことは幸運であった。しかし、厄介な点は他にもある。サンサングラミーは特殊調理食材なのだ。小松がグラミーを捕獲し池から引き上げてみても、手で触れただけで黒ずんで食べられなくなってしまった。いったいどうすれば…。

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