各話あらすじ

第 77 話 『サニー新技!華麗なる修行の成果!』

2012/10/14 放送

脚本:村山 功  演出:中尾幸彦  作画:爲我井克美  美術:今野慎一 

IGO会長の一龍から依頼された修行食材は残り四つ!その内の一つ、美しく光り輝く魚・サンサングラミーを手に入れるため、トリコと小松は四天王・サニーの助力を得て"処刑の滝"とも呼ばれる大瀑布・デスフォールへとやって来ていた。サンサングラミーは、この巨大滝の奥にある洞窟に生息しているのだ。襲い来る水飛沫のカッターをかいくぐり、一行は何とか滝の前まで到達。いよいよデスフォールの本格攻略を開始する。修行の成果を見せるべく、トリコはレッグナイフで滝を切り裂き、道を作り出す。今のうちにと滝の奥へ進む一行であったが、デスフォールの圧倒的な水流は、すぐにレッグナイフを押し戻し始めた!
ならば、とトリコは17連より更に上、18連釘パンチで滝を穿つ。だがデスフォールはそれさえも押し返してくるのだった。このままでは怒濤の水流に飲み込まれてしまう。絶体絶命のピンチに、しかしサニーの顔に焦りの表情は浮かんでいなかった。むしろ修行の成果を試すのが楽しみだ、とまで呟く。今までのサニーの必殺技・フライ返しは、相手の攻撃を同じ力で返す技だ。だが、修行で習得した新必殺技・スーパーフライ返しは、相手の力を何倍にもして跳ね返すという。そして今、数億トンを超える圧倒的な水の爆弾へ向けて、サニーの"5倍"スーパーフライ返しが炸裂!その威力は凄まじく、デスフォールの奔流を大きく押しのけるのだった。
これまでよりも更に大きく力を伸ばしたサニー。彼が修行をしたのは、"三途の道"と呼ばれるグルメ界と人間界をつなぐ一本道だった。そこで、グルメ界から迷ってやって来る猛獣を一人で食い止めている男、グルメ番長・愚衛門に鍛えて貰ったのだ。愚衛門はガサツで脳天気、ボーッとしてばかりの男で、とても実力者には見えない。しかしその実、ひと度グルメ界から猛獣が現れれば、目にも止まらぬ速さで敵を真っ二つに切り裂く程の猛者だ。その愚衛門から、サニーは触覚を扱う集中力の高さを認められた。だが、同時にその集中力が問題だとも。もっと直観に従い、感じるまま戦いに臨む必要があると言うのだ。
プロは考えない。膨大な訓練と経験から自然と最善の手を感じ取り、選択することができる。そして直観は天性のものではない。まずは誰もが持っている小さな直観を信じること。そして直観は正しいとする積み重ねが、無駄な力みや思考をそぎ落とし、より高いパフォーマンスを生む肉体と精神を作り上げる…。そうした愚衛門による直観の修行の果て、今やサニーは触覚を何のストレスも感じずに動かせるようになっていた。このサニーの話を聞いてトリコは納得、そして自分もまた、己の直観を信じようと決める。トリコは感じるまま両の拳に力を込めて、18+18、右手と左手を合わせて合計36連ツイン釘パンチをデスフォールに向けて放つのだった。

各話あらすじ一覧へ