各話あらすじ

第 70 話 『つながる絆!絶品ガツカツカレー!』

2012/08/26 放送

脚本:高橋洋一  演出:うえだひでひと  作画:山崎正和/宮井加奈  美術:今野慎一 

無事にメロウコーラを巡る冒険を終えたトリコ一行。日常へと戻った小松は、パーティーで出す新メニューのヒントを求めて、トリコと共にグルメビーチへと向かった。二人は浜で一番のカレー屋・ガツカツカレーへと赴くが、なんと店は閉店状態。店主が突然亡くなったため、カレーが作れなくなってしまったのだ。先代の息子・クミンはレシピを教えて貰っておらず、その上、クミンの妹・サフラは食材調達に出たまま戻ってこないという。クミンはトリコにサフラの捜索を依頼。快諾したトリコらは海へと繰り出し、サフラとの合流に成功した。そしてカレーの食材を求めて島へと上陸したトリコらは、そこで水の猛獣・ウォータイガーと遭遇するのだった。
ウォータイガーはカレーの目玉食材!捕獲するべく迎え撃つトリコであったが、敵の攻撃は鋭く、軽々と岩を切り裂くほど。更にウォータイガーは、どんな必殺技も無効化する水の体を持っているのだ。苦戦は必至!しかし、そこは流石のトリコ。機転を利かせてフライングナイフで足場を切り崩し、ウォータイガーを太陽の照りつける岩場へと引きずり込む。その途端、猛獣の勢いが弱まった。炎天下で熱されたこの場所は、ウォータイガーの体の水を蒸発させるには充分な灼熱地獄だったのだ。形成は一気に逆転、トリコは弱ったウォータイガーに15連釘パンチをお見舞いし、見事捕獲に成功するのだった。
無事にグルメビーチへと帰ってきたトリコたち。クミンはサフラの無事を泣いて喜ぶ。だが、本当の勝負はここからだ。美味しいカレーが作れるかどうかは、クミンの腕にかかっているのだから。手伝いを申し出た小松と共に、クミンは調理を進めていく。しかし、どうしても上手くいかない。ガツカツカレーのルーには特殊調理食材を使用しており、全ての味が調和しない限り、具材が負けてしまうのだ。そしてとうとうカレーの再現を諦めてしまうクミン。と、その時、小松が厨房の中にある奇妙な調理器具・高枝切り包丁に気が付く。すると突然、それを持ってサフラが外へと駆けだした。
サフラが向かったのは、小高い丘の上に生えたボンボンウッドの木の下だった。クミンとサフラは子供の頃、父にこの木の実をよく食べさせて貰っていたのだ。そしてこのボンボンウッドの実こそが、ガツカツカレーに欠けていた最後の具材であった。かくして、父との思い出、そして兄妹が力を合わせて作り上げたカレーは、先代のものを超える極上の逸品として完成した。家族の絆によって生まれ変わった新生ガツカツカレーに、グルメビーチの人々も大満足。海からは花火のように弾ける花火スケットが、まるで祝福するかのように夜空を彩っていく。そんな大団円の中、新メニューのことを完全に忘れていた小松だけが、焦りの悲鳴を上げるのであった。

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