各話あらすじ

第 66 話 『連携調理!小松が操るトリコとゼブラ!』

2012/07/29 放送

脚本:田口智子  演出:中尾幸彦  作画:山﨑展義  美術:今野慎一 

IGO会長である一龍から言い渡された修行食材・メロウコーラを手に入れるため、グルメピラミッドへとやって来たトリコと小松、そしてゼブラ。旅の途中で小松が流砂に飲まれはぐれてしまったが、ようやく無事に再会を果たす。そんな三人の前に立ち塞がったのはグルメピラミッドの主、捕獲レベル99の凶悪な猛獣・サラマンダースフィンクスだった。戦いの最中、小松はピラミッド内部で手に入れた本がレシピであることに気が付いた。レシピによれば、スフィンクスの涙こそがメロウコーラであるらしい。そして、スフィンクスの泣かせ方には一定の手順が必要なようだ。トリコたちはレシピを読める小松の指揮の下、戦う事を決意するのだった。
まず下拵えとして『サラマンダースフィンクスの全身を強めに程よく、均一に叩く』。凶獣の猛攻をかいくぐって、ゼブラによるサウンドバズーカが炸裂した。続いて、『少し強めに、みぞおちを叩く』。こちらはトリコが懐へ入って10連釘パンチ。もちろん、サラマンダースフィンクスも只ではやられていない。反撃を受けて吹き飛ぶトリコたち。そのダメージにうろたえる小松。だが、トリコはそんな小松を叱咤する。食材が暴れたくらいで料理人がオタオタするな。俺たちを調理道具と思え、と。その言葉に頷き、小松は調理を再開する。とは言え、トリコらの体力はもう半分もない。残りの手順を考えながら、使う技を慎重に選択していかねばならないのだ。
一進一退の攻防の末、サラマンダースフィンクスの瞳が潤み、涙腺も肥大してきた。この猛獣は、余った栄養をブドウ糖として涙腺に溜め込んでいるのだ。それが排出される前に一定の手順で刺激を与えると、体内の二酸化炭素が涙に溶け込んでコーラになるという寸法だ。徐々にぐったりとしてきたサラマンダースフィンクス。トリコたちの体力もギリギリだが、残す工程はあと一手のみ。その最後の一撃、トリコの15連釘パンチと、ゼブラのボイスミサイルがスフィンクスの尻尾へと撃ち込まれる。そして遂に猛獣は涙ぐみ、メロウコーラが排出された!喜ぶトリコら。だが次の瞬間、小松の背後に、美食會が操るGTロボそっくりの謎の生物が現れた…!
謎の生命体から強烈な攻撃を受けて崩れ落ちる小松。エネルギーの残ってないトリコとゼブラも一蹴され、せっかくのコーラは謎の生物に飲み干されてしまった。倒れ伏したゼブラは、旅の始めに交わした小松との会話を思い出していた。ゼブラは、今回の仕事の報酬を小松の料理と決めていたのだ。つまり小松自身が報酬そのもの。その報酬をこんな目にあわせやがって…!失われた体力を爆発させた怒りで補って、ゼブラが立ち上がった。そしてトリコもまた、自食作用・オートファジーを発動させて復活。二人はメロウコーラの、そして小松の仇を討つべく、渾身の必殺技を繰り出すのだった。

各話あらすじ一覧へ