各話あらすじ

第 64 話 『奇々怪々!謎の古文書と棺の中の生物!』

2012/07/08 放送

脚本:高橋洋一  演出:小村敏明  作画:石井ゆみこ  美術:今野慎一 

メロウコーラを手に入れるため、そしてはぐれてしまった小松を救出するため、グルメピラミッドへとやって来たトリコとゼブラ。ゼブラの超音波による反響マップを頼りに、二人は猛獣と戦いながらピラミッドを地下へと進んでいく。しかし、疲労のためゼブラの声が枯れてしまい、マップは消失。小松を見失ってしまうのだった。もはやトリコらの体力は限界寸前。おまけにゼブラの喉は、一度枯れると声を出せるようになるまで時間がかかる。二人は先を急ぎながらも、襲い来る猛獣たちを倒しては食べていく。あまり美味しくない上に栄養価も低いが、今は一刻も早く体力の回復に努めなければならないのだから…。
一方、流砂に運ばれピラミッドの地下深くへ辿り着いていた小松は、メロウコーラの手がかりを求めて迷宮を探索していた。そこへ凶暴な猛獣が現れるも、攻撃は小松へ届く前に空中で弾かれた。声が枯れる直前、最後の力を振り絞って、ゼブラが音の鎧"サウンドアーマー"を小松にまとわせてくれていたのだ。と同時に小松の耳へ、全ての相手を食材だと思え、というゼブラからの伝言が。声に従ってメルク包丁を取り出し、食材をさばく心構えで猛獣の前に立つ小松。その気迫は、猛獣さえ震え上がらせるほどであった。そして小松は思い切りメルク包丁を振り下ろし…、その絶大な切れ味が生み出した衝撃波でフロアを崩壊させてしまうのだった。
更に下の階層へと落ちてしまった小松。幸いにして怪我はなく、探索を続行する。そうして辿り着いた先は、幾つもの棺が安置された、まるで霊廟(れいびょう)のような部屋だった。何やら恐ろしくなって、小松はそそくさと霊廟を後にする。続いて小松が見つけたのは、ずらりと古代の壁画が並んだ通路だった。その奥の祭壇には一冊の古文書が残されていた。だが、小松が手にとってみようとした次の瞬間、一匹のミイラが襲いかかってきた! 先ほどの霊廟から甦ったのだ。その姿は、かつてベジタブルスカイで見た謎の生命体に瓜二つ…。ミイラの猛攻に小松は身を縮めるしかなく、やがて音の鎧も剥がれ始めた。加えて、そこに新たな猛獣が現れた!
しかし幸いにもミイラのターゲットは猛獣に移ったようで、小松は二匹が争っている間に、祭壇にあった古文書を手にとって逃げ出すのだった。さてその頃、トリコらは猛獣を食べて、徐々に体力を回復しつつあった。基本的に不味いものばかりだったが、ごく稀に美味い部位や個体を見つけることができた。だが、いったいどうして? 首を傾げるトリコ。そしてやがて、体力もほとんど満タン、ゼブラの喉にも声が戻ってきた。さっそく反響マップを再び広げて、小松の居場所を探る。そして見つけた小松は、ミイラから逃げるつもりが、別の猛獣へと一直線に走っていた。ゼブラは止まれと声を飛ばすが一歩遅く、小松は巨大猛獣の前へと踊り出てしまった…!

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