各話あらすじ

第 63 話 『封印された声! 異空間グルメピラミッド!』

2012/07/01 放送

脚本:田口智子  演出:中尾幸彦  作画:舘直樹  美術:今野慎一 

メロウコーラを手に入れるため、大砂漠・サンドガーデンにやって来たトリコと小松、そしてゼブラ。グルメピラミッドを目指して進む一行だったが、その途中で小松が流砂に流されてしまった。トリコらはゼブラの技・エコーロケーションで小松を追いかける。そうして辿り着いた先は、何とトリコの目的地、グルメピラミッドであった。高さ500メートルはあろうかというその巨大さに驚くトリコ。しかしゼブラが言うには、これでも氷山の一角に過ぎないらしい。反響マップで調べたところ、この遺跡の本体はむしろ地下にあった。砂中深くに城のような建造物が眠っており、ピラミッドのように見えるコレは、塔の先端が地上へ突き出たものに過ぎないのだ。
一方その頃、流砂によってピラミッドの地下深くへ流され、気を失っていた小松が目を覚ました。その眼前に、猛獣が迫る。恐怖にすくむ小松であったが、そこへゼブラの飛ばした吠え弾が届いた。猛獣は怯え、一目散に逃げ去ってしまうのだった。小松は遠く離れたゼブラに感謝する。今の件だけでなく、流砂に流されている間も、ゼブラはずっと小松に声を飛ばして励ましてくれていたのだ。さて、とりあえず小松の無事を確認したトリコとゼブラは、ピラミッドの中へと入っていく。そうしながらも、いつになく協力的なゼブラにトリコは首を傾げる。その問いにゼブラは、報酬に死なれては困ると答えるだけであった。
次々と襲いかかってくる猛獣らを倒しながら、迷宮のようなピラミッドを、ゼブラの超音波反響マップを頼りに急いで進んでいくトリコら。だが、やがてゼブラの声も切れかかって、マップの維持が困難になってきた。ゼブラは強靱な喉と、四天王の中でも圧倒的な体力を誇る男だ。加えて、道中ではなるべく声を抑え、倒した猛獣を食べて回復しつつやってきた。しかし、それでもさすがに限界が近づきつつあるのだ。小松が流砂に消えてから、ずっとマップを広げていたのだから無理もない。そして遂に、ゼブラは残りの声を全て小松へと預け、マップを閉じてしまうのだった。トリコらは小松を見失ってしまったのだ。
小松はメロウコーラの手がかりを求めて、一人、ピラミッドを慎重に進んでいた。ふと見れば、壁には何やらバーコードのような模様が。そこへ、出発前に砂漠の町で貰った御守りをかざしてみると、光が正しい順路を教えてくれた。歩きながら、小松はピラミッドの広さに驚くばかりであった。グルメピラミッドが作られたのは何千年も昔と言われている。だが、これは当時の技術では不可能な建造物だ。実際、その建築についての真相は未だ解明されていない。言い伝えでは、ここには古代の王が眠っているとか、伝説の食材が隠されているとか…。と、その時、小松は床に残された一つの足跡を発見する。見覚えのあるその不吉な足跡に、戦慄する小松であった…!

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