各話あらすじ

第 60 話 『爆音開放!死刑囚ゼブラの出所!』

2012/06/10 放送

脚本:村山 功  演出:うえだひでひと  作画:山崎正和/宮井加奈/和泉志郎  美術:今野慎一 

IGO会長・一龍から言い渡された次なる修行食材、メロウコーラを手に入れるため、トリコと小松は美食屋の墓場とも呼ばれるグルメピラミッドを目指す事となった。二人がまずやって来たのは、凶悪な犯罪者が収監されている刑務所・ハニープリズン。そこでトリコは、囚人として牢に繋がれていた四天王最後の一人・ゼブラとの再会を果たす。ゼブラは、ピラミッド攻略に必要不可欠な力を持っているのだ。ゼブラ出所の情報は、瞬く間に世界を駆け巡った。その影響は大きく、株はストップ安、食材は10倍以上の値段に高騰…。各市場は大混乱に陥り、25ヶ国に非常事態宣言が発令される程であった。ゼブラが刑務所から出るということは、未曾有の大災害に等しいのだ。
そんな外の騒ぎはさておいて、刑務所ではトリコと小松によるゼブラの出所祝いが行われていた。小松が作った料理を、トリコと共に平らげるゼブラ。食事を終えて、ゼブラは「チョーシにのるなよ」と小松を恫喝する。ゼブラはチョーシにのってる奴が大嫌いらしい。つい先ほども、ゼブラの悪口をこそこそ陰で言っていた囚人達を血祭りに上げてきた所であった。ゼブラは地獄耳で、そのうえ四天王いち短気で喧嘩っ早いのだ。と、そこへ、刑務所の副所長であるオーバンが駆け込んできた。刑務所の外に"森の魔物"が現れたと言うのだ。「ソイツ…、チョーシにのってるな…」不敵に笑うゼブラであった。
死季の森とも呼ばれるこの地方は特殊な気候で、"四季"ならぬ四つの"死季"があるのだという。溶岩が吹き出すマグマの季節、溶季。毒ガスの霧が立ちこめる霧季。ブリザードが全てを凍らせる凍季。そして今の季節は獣季。凶暴な猛獣が目覚めるモンスターシーズンである。森の魔物とは、その中でも最も凶悪な猛獣、溶岩大亀・マグマトータス。ゼブラは、マグマトータスを始めとした猛獣の大群に単身挑んでいく。心配する小松であったが、トリコは平然としたものだった。ゼブラは数十キロ先に落ちたコインの音も聞き分ける超聴覚の持ち主で、声を自在に操り、その震動で全てを破壊する力を持つ。パワー、破壊力ともに四天王随一なのだ。
しかし、問題は食欲と性格。ゼブラは気に入った獲物やムカつく奴がいると、その種が絶滅するまで食い尽くしてしまうのだ。それこそがゼブラの犯した罪であった。今まで彼が絶滅させた生物は26種。その為ゼブラは第一級危険生物として指定されていた。今、森に居る生物の中で一番危険な存在はゼブラだろう。そして事実、ゼブラは猛獣たちを必殺技・サンダーノイズであっという間に倒してしまう。生き残ったマグマトータスも、続く必殺技・ボイスミサイルで一撃だった。戦い終えて声を使い切ったゼブラは、喉を潤したいと漏らす。ならばコーラを飲みに行こうと、トリコと小松、そしてゼブラの三人は、いざ、グルメピラミッドがあるという大砂漠・サンドガーデンへと向かうのであった。

各話あらすじ一覧へ