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第 59 話 『遂に登場! 最後の四天王ゼブラ!』

2012/06/03 放送

脚本:田口智子  演出:角銅博之  作画:北條直明/仁井学/梅津茜/平野絵美  美術:今野慎一 

IGO会長の一龍が出した次なる修行食材・メロウコーラを手に入れるため、グルメピラミッドを目指す事となったトリコと小松。まず二人がやって来たのは、黄泉の門と呼ばれる不気味な場所だった。門をくぐり、殺伐とした険しい道を進んでいく。この先にあるのは、グルメ刑務所・ハニープリズン。二人は、そこに収監されている囚人に会いに来たのだ。その人物の名は、ゼブラ。四天王最後の一人であり、グルメピラミッドの攻略に必要不可欠な力を持った男だ。進む道すがら、トリコはずっと独り言を喋っていた。どうやら誰かと喋っているようだが、人影はどこにもない。その様子を見て、幽霊でも居るのかと、すっかり怯えてしまう小松であった。
やがてハニープリズンへと辿り着いた二人を出迎えたのは、副所長のオーバンだった。ゼブラの出所に反対する所長・ラブは今、機嫌が悪いらしい。所長室へ向かいながら、オーバンに所内を案内してもらうトリコたち。長いエレベーターを降りた先にある受付では、ラブが手懐けたという沢山の凶悪な処刑獣がうごめいていた。また所内では、過酷な刑罰…通称、刑のフルコースに処される囚人たちの姿があった。食事の楽しみを奪われ、やがて処刑されていく受刑者の様を見て、小松は戦慄する。料理人の小松が食事を与える者だとすれば、ここは奪う場所。ハニープリズンは、輝くグルメ時代における闇の部分なのだ…。
そうして二人は所長室へ到着。現れた所長・ラブは子供のような女性だった。そんなラブにトリコは目がハート。戸惑っていた小松も、だんだんラブがスタイル抜群の美女に見えてきた。実はラブは、数百種のフェロモンを自在に操り、他の動物の行動に影響を与える力を持っているのだ。その力で、彼女は自分を美人に見せたというわけだ。だが、それもゼブラにだけは効かないらしい。その上、ラブはゼブラにぞっこん。彼を出所させたくないのは、愛しい人をずっとそばに置きたいからだった。とは言え、ゼブラ出所はIGOの指示でもある。しかたなくラブは、トリコらをゼブラが収監されているエリアへと案内するのだった。
現在ゼブラが居るのは死刑囚のフロアだった。彼の罪は、ご飯を食べ過ぎただけ、らしい。それで一体どうして死刑に…? 不思議がる小松。牢獄のゼブラは、今まさに死刑の真っ最中であった。と言うより、ここに来てからずっと処刑され続けているらしい。ゼブラはそれくらいで丁度良いのだという。ゼブラは手足を四本の巨大な鎖で繋がれいた。それぞれの鎖の先には巨大な処刑獣が繋がれており、ゼブラをバラバラにしようと引っ張っているのだ。しかし、ゼブラはびくともせずに、必殺技・サウンドバズーカを放つ。超大音量の声による衝撃波は鎖をも砕き、処刑獣を一網打尽。拘束から放たれ、ゼブラはトリコに不敵な笑みを向けるのだった…!

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