各話あらすじ

第 50 話 『驚異の助っ人登場! パートナーの真の意味』

2012/04/01 放送

脚本:田口智子  演出:うえだひでひと  作画:山崎正和・宮井加奈  美術:野村正信 

15連釘パンチを打てるまでにパワーアップしたトリコ。その胸中には、グルメ界へ挑戦したいという思いが膨らんでいた。そして遂にトリコは、一龍に禁じられているにも関わらず、サニーから情報を聞き出し単身グルメ界へと挑む。しかし、そこで待ち受けていたのはグルメ界の手荒い洗礼だった。森に入るや否や、体が重くなり動きの鈍くなったトリコへ、阿修羅タイガーが襲いかかる。渾身の力を振り絞って攻撃をかわすトリコ。何とか反撃に転じようとするが、必殺のレッグナイフもまるで効果がない。そしてタイガーの攻撃を受けて吹き飛ばされたトリコの前へ、新たな猛獣キングレントラーが姿を現した。
体の重さに加え、今度は目眩と手足の痺れがトリコを襲う。身動きできないトリコを巡り、戦い始めるタイガーとレントラー。トリコは二匹の戦いに弾き飛ばされ、森の外、乾いた荒野へ放り出されてしまう。荒野では体の変調も治まったが、その気候は灼熱地獄。更にサボテンから攻撃を受け、再び森の中へと戻されてしまうのだった。続いてトリコを攻め立てたのは、文字通り、滝の様な豪雨だった。押し潰されそうになりながらも這って逃げ出すトリコ。だが、その先には猛獣マミューの群れが待ち受けていた。めまぐるしく変わる環境と猛獣の攻撃にトリコはもはや満身創痍。そんな絶体絶命のピンチへ、伝説の美食屋・ノッキングマスター次郎が駆け付けた!
マミューの大群を、次郎は二丁のノッキングライフル・ハードタイプを構えて迎え撃つ。襲い来るマミューを次々に撃ち倒していく次郎。針を飛ばすタイプのノッキングライフル、中でも扱いが難しいハードタイプを自在に操るとは…。その実力にトリコは呆然とするばかり。程なくしてマミューを仕留め終わると、続けて先ほどトリコを襲ったタイガーとレントラーが現れた。未だ戦いを繰り広げている二匹へ、次郎は悠然と近づいていく。そして今度は自らにノッキング。すると次の瞬間、次郎の体が爆発的に強化された。その圧倒的な力に、二匹は怯え、森の奥へと逃げ去っていくのだった。
戦いが終わって礼を述べるトリコに、次郎は告げる。今のトリコではグルメ界は攻略できない、と。グルメ界では集中力を限界まで高め、常に周りを観察し、警戒し続けなければならない。まだまだトリコは心身ともに未熟であった。しかし、それ以上に足りないのは、仲間を、パートナーを、小松を信じ頼る素直な心…。トリコが一人で勝手にグルメ界へ挑んでいる間、サニーから事情を聞いた小松はずっと心配をしていたのだ。次郎は、小松から依頼を受けてトリコを助けに来たのだった。小松の思いに涙をこぼすトリコ。グルメ界へはいつか、小松と二人で挑戦するがいい。次郎に諭され、トリコは小松が待つホテルグルメへと急ぎ帰るのだった。

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