各話あらすじ

第 47 話 『大空の告白! 不滅のコンビ結成!』

2012/03/04 放送

脚本:高橋洋一  演出:角銅博之  作画:袴田裕二  美術:野村正信 

IGO会長・一龍から野菜の王様・オゾン草の捕獲依頼を受けたトリコは、小松と共に数々の困難を乗り越え、ようやく野菜天国・ベジタブルスカイへと到達した。様々な美味しい野菜を堪能するなか、遂に小松がオゾン草を発見。大急ぎでトリコの元へ戻り、二人で再び発見場所へと向かう。しかし、先ほどまで開いていたオゾン草は葉をピッタリ閉じ、つぼみのように固くなってしまっていた。不思議に思いながらもトリコが外葉を剥がしてみると、オゾン草はあっという間にシワシワに。オゾン草は、普通の方法では食べることが出来ない特殊調理食材だったのだ。
どうやらオゾン草には外葉を剥く順序があり、間違えると種に戻ってしまうようだった。その後オゾン草の群生地を見つけたトリコらは、外葉の正しい剥き順を試行錯誤していく…が、コレが全くうまくいかない。頭を抱えるトリコであったが、その時、不意に小松が気がついた。二人で別々の葉を握っていると、オゾン草の警戒心が緩くなった気がしたのだ。試しに同時に葉を剥いてみると、これがなんと大正解。オゾン草は、二枚の葉を全く同時に開く必要があったのだ。そのタイミングは難しく一筋縄ではいかなかったが、幾たびの失敗の末、ようやくトリコらはオゾン草の中心部へと辿り着くことに成功するのだった。
二人で最後の葉に手をかけ剥いてみると、中から遂に念願のオゾン草が現れた。飛沫が弾けるほど瑞々しい肉厚な若葉を前に、まずは味見を一口。しかしトリコがかじった途端、先ほどまでの新鮮さはどこへやら、オゾン草は黒ずみ、食べられない状態になってしまった。オゾン草は、食べる時でさえ二カ所同時でなければならなかったのだ。もう一度オゾン草を剥いて、今度は小松と一緒に食べるトリコ。瞬間、二人の顔が満面の笑みに輝いた。その味たるや、まさに野菜の王様。野菜の域を超えた野菜であった。と同時に、トリコの体に力が漲っていく。オゾン草は、トリコの細胞レベルをあげる食材でもあったのだ。
オゾン草を食べ終えて、トリコは小松に、自分とコンビを組まないかと尋ねた。二人で最高のフルコースを作ろう、と。それはこの旅に出た時から考えていたことだった。小松には料理への強い情熱と、食材に好かれる才能がある。最初オゾン草の葉が開いていたのも、食材の声が聞こえたのも、全ては小松だったから。そんなトリコの告白に、小松は涙をこぼす。小松もまた、トリコと組みたいと思っていたのだから。そして今、二人は互いに手を取り合った。遂に最強のコンビが結成されたのだ! 喜び合う二人であったが、その時突然、そこへ何者かが現れた。それは、美食會が使うGTロボに瓜二つの、しかし生きた猛獣であった…!

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