各話あらすじ

第 46 話 『発見! 野菜の王様オゾン草!』

2012/02/26 放送

脚本:高橋洋一  演出:深澤敏則  作画:香川 久  美術:野村正信 

IGO会長・一龍から、野菜の王様・オゾン草を捕獲するという依頼を受けたトリコ。トリコは小松と共に、雲の上にあるという野菜畑・ベジタブルスカイを目指し、巨大な蔓・スカイプラントを登っていく。そして今、二人の眼前には、稲妻とどろく巨大な積乱雲が立ち塞がっていた。雲の近くは乱気流の嵐となっており、一瞬でも気を緩めれば飛ばされてしまう。また、吹きつける風はマイナス50度のダウンバースト。加えて巨大な雹や雷まで降ってくる始末…。トリコは小松を背負い、大自然の猛攻をかいくぐって、一気に積乱雲の中へと突入するのだった。
積乱雲の中は太陽が遮られ、ほとんど何も見えない状態であった。荒れ狂う暴風と雷雨に翻弄されるトリコと小松。しかも酸素濃度が低い所で激しい動きをしたせいで、トリコの体力の消耗はひどいものになっていた。環境に反発するのではなく、順応しなければ生き残れない。しかし、どうやって…? もうろうとする意識の中、トリコを信じて命を預ける小松の存在が、トリコに力を与えた。二酸化炭素だけを吐き出す特殊な呼吸法を体得したトリコは、途中でライトニングフェニックスから分けて貰った羽根を盾として、再び前へと進んでいく。そして遂に、積乱雲を抜けることに成功するのだった。
雲の上には、先ほどまでの雷雨が嘘のような快晴のもと、緑の大地が広がっていた。多量のミネラルを含んだ灰が雲を成し草を育み、その草が大地を形成しているのだ。まさに楽園と呼ぶに相応しい光景を前にして、小松はトリコに礼を述べた。あれだけ恐ろしい道のりの中でも、トリコの声があったから安心することができた、と。しかし、それはトリコも同じであった。新しい呼吸法を見出せたのは、小松がトリコを信じてくれたから。互いの絆を確認し、笑顔で周囲の探索を始める二人。そしてやがて、見渡す限り続く野菜の絨毯を発見する。とうとう天空の野菜畑・ベジタブルスカイへと到着したのだ。
トリコと小松は、さっそくベジタブルスカイの野菜を堪能することに。大根、キュウリ、トマト、そのほかマシュマロカボチャ、ブロッコツリー、フライドポテトの泉、巨大ネギ、etc…。いずれも地上の物とは比べものにならぬ芳醇美味であった。野菜天国を存分に満喫し、至福の満腹感に酔いしれる二人。と、その時、不意に小松が振り返る。何かに呼ばれたような気がしたのだ。声にひかれるまま進んでいくと、そこにはなんとオゾン草が。急いでトリコを呼びに戻る小松であったが、トリコは何やら険しい表情をしていた。それもそのはず、トリコの視線の先には、見覚えのある危険な足跡が残っていたのだから…!

各話あらすじ一覧へ