各話あらすじ

第 44 話 『白熱! トリコ対IGO会長!』

2012/02/12 放送

脚本:村山 功  演出:暮田公平  作画:爲我井克美  美術:野村正信 

センチュリースープを巡る冒険もようやく一段落。トリコは、小松に用意してもらった虹の実ワインを手土産に、とある南国リゾート地の小さな島へと向かう。IGOのトップにしてトリコら四天王の師匠、そして親代わりでもある一龍会長から呼び出しを受けたためだ。バカンスに興じる一龍と、久しぶりの再会を果たすトリコ。そこでトリコは、一龍が"GOD"を求めていることを知るのだった。その事実にトリコは驚きを隠せなかった。一龍が言うからには、数年内に"GOD"が現れるという情報は真実に間違いないのだから…!
"GOD"。美食神アカシアが何百年も前に見つけたという伝説の食材である。それまで長く続いていた戦争を終わらせ、現在のグルメ時代の始まりとなるほどの力を持っていたという。アカシアは"GOD"に関する一切を秘密にしていたため、今となってはその味を知る者は居ない。しかし、人々の記憶からその伝説が消えることはなかった。それどころか"GOD"を巡って新たな戦争が起こる可能性さえあるのだ。それだけは何としても避けねばならない。"GOD"を見つけ世界の平和を守ることは、アカシアの弟子である一龍にとって、最大最後の使命なのだ。
一龍がトリコを呼んだのは、その最後の大仕事の前に顔を見ておきたかったからであった。しかしトリコは、そんな弱気を感じさせる一龍にハッパをかける。更に、"GOD"はオレが見つける、とまで。面食らった一龍は、その大口を笑い飛ばしながらも、トリコの実力を試す手合わせを提案するのであった。もちろん受けて立つトリコであったが、一龍は海の上さえ自在に走る実力者。老いたとは言え、グルメ時代かつてのトップを相手に、トリコの攻撃はまるで通用しない。全力で放つ必殺技の数々も、軽々と受け止められてしまうのだった。
グルメ界にあるという"GOD"を探すには、まだ力不足。それが一龍の、トリコへ対する評価であった。グルメ界で生き残るには、強さはもちろん、様々な環境へ瞬時に適応できる体が必要なのだ。しかし、どうすればそんな能力が身につくのか…。困惑するトリコへ、一龍から仕事の依頼が告げられた。それは、天空に咲く草・オゾン草をとってくること。その美味もさることながら、今のトリコの修行に打ってつけだという。そういうことであれば断る理由はない。トリコは一龍の依頼を快諾し、オゾン草を次なる目標と定めるのだった。

各話あらすじ一覧へ