各話あらすじ

第 35 話 『驚異の力!再生屋鉄平参戦!』

2011/12/04 放送

脚本:高橋洋一  演出:うえだひでひと  作画:山崎正和/をがわいちろを/山村俊了  美術:野村正信 

新たな必殺技を生み出してトミーロッドを追い詰めたトリコだったが、そこで力尽き倒れてしまう。この危機に、今まで素性を隠していた再生屋、鉄平が現れた。意識を取り戻したボギーウッズとバリーガモンが止めるのも聞かず、トミーは鉄平に戦いを挑む。鉄平はノッキングマスターと呼ばれた次郎の血を引くだけあってその腕は超一流。手負いのトミーが敵うわけもなく、鉄平にいとも簡単にノッキングされてしまう。だが、戦いはここで終りではなかった。意識を失う直前、トミーは切り札である寄生昆虫を生み出してしまう。
トミーの残した切り札とは、混合獣類パラサイトエンペラーだった。氷点下の息、高温のガス、クモの糸、サソリの毒まで持つパラサイトエンペラーにおどろく鉄平。その戦いに巻き込まれたくないと思ったボギーとバリーは、ユーからセンチュリースープ確保の報せを聞き、この場から一目散に逃げ出す。そんなふたりに危ないからと、鉄平はこの場から離れないよう忠告する。その言葉を信用せず、ボギーとバリーは逃げ出すが、そこへヘルボロスが現れた。今まで活動を停止していたが、鉄平が再生してふたたび動き出したのだ。
逃げまどうボギーとバリーを飲み込みながら、ヘルボロスが鉄平とマッチの前に現れた。ちょうど脱皮を終えたパラサイトエンペラーは、現れたヘルボロスを敵としてみなす。こうして戦いを始めた2体の壮絶なバトルは終わることなく続き、いつしか氷山の外へと戦場を移していった。激しい戦いもこうして幕を閉じ、マッチはスープ確保まで自分を見逃して欲しいと鉄平に頼んだ。今まで違法なことをしてきた自分が逮捕されると思ったからだったが、鉄平はそのことを気にも止めない。むしろ、そのマッチの潔さを褒め称えた。
鉄平はまずトリコの意識を回復させると、続いて薬を与えて治療を始めた。さらに力尽き倒れていた滝丸、ラム、シン、ルイに治療を施し、消えかけていた命の火をふたたび灯す。そのころ、ティナの必死の呼び掛けで目を覚ます小松。そしてスープを美食會に奪われたことを思い出し、守りきれなかった自分の情けなさに涙を流す。そこへ治療を終えて動けるようになったトリコたちがやって来た。小松はトリコにスープを守れなかったことを伝えると、ふたたび泣き始める。そんな小松の姿を見たトリコは、ただやさしく微笑むのだった。

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